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財団職員インタビュー_Vol.4_玉木愛実

  • 松川雅美
  • 松川雅美

財団職員の「いま」に迫る職員インタビュー。

今回は高校魅力化コーディネーターを務める、玉木愛実さんにお話を伺いました。

  • まず、現在のお仕事について教えてください。

 津和野高校の高校魅力化コーディネーターとして勤務しています。センセイオフィス(職員室)が主な執務場所。先生方と日々密にコミュニケーションを取りながら、様々な業務にあたっています。

現在の業務内容は大きく分けると3つです。

1つめは、生徒募集の活動です。近隣地域の中学校で行われる説明会への参加、『地域みらい留学』合同説明会への参加を通して、津和野高校での学びやそれを支える環境等についてお話をしています。

▲オンラインでの学校説明会の様子

 

2つめは、総合的な探究(以下、総探)の時間の設計・運営サポートです。津和野高校では、2017年より総合的な探究の時間を『T-PLAN』と名付け、プログラムを構築しています。1〜3年生の系統的な学びを意識しながら、地域の方に講師として授業をしていただいたり、高校生のプロジェクト伴走をしていただいたりしています。コーディネーターは、先生と地域の方の打ち合わせの場の調整や、地域の方の授業設計サポートなども行います。

また、授業に関わらず、地域の方からもよく高校生に協力してほしいことや、一緒に考えてほしいこと、意見がほしいこと等のご相談もいただきます。

3つめは、プロジェクト活動の伴走です。 津和野高校の生徒は、自身の興味関心や、「やってみたい」ことにどんどん挑戦し、じっくり取り組む生徒がたくさんいます。やってみて初めて分かることや、どう進めていいか悩むこと、うまくいかないことも沢山あります。そうした一つひとつの過程を一緒に考え、悩みながら伴走しています。地域の資源(ヒトモノコト)にも繋ぎながら、その学びを深めていく役割です。

 

コーディネーターは対極にあるようなものを繋いだり、視点を変えてみたり、思い切って越境してみたりしながら、新しい価値を生み出していく、とってもクリエイティブな仕事だと思っています。

 

  • この仕事をやっていてよかったなと感じる瞬間ややりがいなどはありますか?

1つ目は、生徒のプロジェクト活動の伴走をしていると、生徒を通して自然に学んだり人脈が広がったりすることです。私も普段からアンテナを張ってリサーチをしているつもりですが、高校生の興味関心を一緒に追うことで新しいヒト・コト・モノとの出会いがあります。

2つ目は、CNに限らず、実際にこのような小さな町や地域に来たことで、地域が直面する課題が手に取るように分かることです。また、職員室に常駐するようになってはじめて、教育をとりまく課題もより身近に感じられるようになった気がします。そうしたリアリティを感じながら活動することで、自分がどう行動していくか、自分に何ができるかを常に考えるようになりました。

3つ目は、高校生の変化が見えることですね。津和野に6年いて、高校生が津和野に来る目的やその動機だけでなく、活動のしかたなども変わってきていると感じています。生徒との関わり方についての参考書はないので、1人1人それぞれ伴走しながら関わり方を学んでいる感じです。

 

  • 最近の動きを教えてください。

高校2年生の総探が過渡期を迎えています。今までそれぞれが深めてきたことを形にしていく段階なので、授業の設計、生徒の伴走…の繰り返しです。

あとは生徒募集のために、毎月学校説明会をオンラインで行っています。できる限り、津和野高校に興味を持ってくださった参加者としっかりコミュニケーションができるような環境づくりをめざしています。

 

  • 今後やっていきたいことや展望はありますか?

いま私たちが関わっている総合的な探究の時間(T-PLAN)を、生徒はもちろん学校の先生や学校外の方も含め、それぞれにとってよりよい形や体制を模索していきたいなと感じています。

 

 

この記事を書いた人
松川雅美
教育魅力化コーディネーター (大学生インターン)
松川雅美
大阪で生まれ育ち、大学進学を機に島根に移住し4年目になります。大学では地域政策を専攻し、現在は地域全体で寛容性を高める手法について研究しています。津和野町では、昨年度は町営塾HAN-KOHのスタッフとして主に中高生の学びのサポートをしていました。現在はコーディネーターのインターンとして活動しています。大学での座学と津和野町というフィールドでの活動を両立できる環境に感謝しながら、少しでも皆さんのお役に立てるよう頑張ります。