- 2022/10/11
財団職員インタビューvol.1_代表理事_宮本善行
- 松川雅美
財団職員の様々なバックグラウンドに迫る、財団職員インタビュー。
今回は1カ月間、弊財団でインターンシップを行っていた杉下・髙橋が取材・執筆を担当しました。
○校長を終えてからもなぜ津和野町の教育魅力化に関わっているのですか?
僕は元々、体育協会関係の仕事を10年ほどしていて、32歳の時に教員になりました。教員になってからはずっと松江の高校で体育の教員をしていました。その後高校体育連盟の管理職になるため教頭先生になり、そして校長になりました。赴任先は僕の地元の津和野で、その時津和野高校の魅力化は3年目でした。僕は地域をよくするには、「よそ者、ばか者、若者」が必要だなと思っていたので、校長の時は僕が何か企画するのではなく、コーディネーターの人の企画をやらせたのです。そして校長をつとめた後、以前からつわの学びみらいの財団の設立に関わっていたため、現在にわたって財団の代表理事として津和野に関わっています。
○理想の津和野とは?
僕は財団が持続可能な津和野に教育でどう関わっていくかを考えています。津和野へIターンに来た人は、津和野にとって必要な人だと思っています。一方でIターンの人がやりたいことと津和野が必要としている人なのかのマッチングは難しいんです。教育に関わっている財団に関して言えば双方のマッチングが比較的できているのではないかと思っていますが、他の業種ではマッチングがうまくいっていなくて、Iターンの人が戻っていくケースもありますね。Uターンでも、Iターン者でも何かしらの強みや力を持っていることが大切だと思っています。
○これからの津和野の人に求める力はなんですか?
僕の時代は5教科できて、オールラウンダーな人が必要とされてきましたが、今津和野に必要な人は、小中高では勉強できないスキルを持っていて、秀でた人ではないかなと思います。それこそ僕は何かに秀でた力があるわけではありませんが、そんな人を育てることはできるかなと思います。また、津和野は町としてどんどん人が減っていくけども、それをIターンの人たちで補えるわけではないと思うんです。だからこそ津和野町の人口が減っていく中で、どれくらいの規模の町を目指していくのかを話せる人が集まってくれると、町がより良くなっていくんじゃないかなと思います。
★宮本 善行(みやもとよしゆき)
一般財団法人つわの学びみらい代表理事。津和野町出身。島根県体育協会、津和野高校校長、町営英語塾HAN-KOH塾長などを経て現職。
●取材・執筆を担当したインターン生2名の自己紹介はこちらです。
東北芸術工科大学コミュニティデザイン学科1年生
- 杉下 日陽里(すぎした ひより)
みなさんこんにちは!岩手県出身の”おひよ”こと杉下日陽里です!コミュニティデザインという、地域の人と協働して暮らしを良くするための問題解決手法を学んでいます。
私は元々島根は地域まちづくりの先進地だと思っていたことと、地域×教育の分野へ興味を持っていることを大学の牛木専任講師に話したところ、津和野町へのインターンを勧められ、今回1ヶ月お世話になることを決めました!
津和野に降り立ち、大学のある山形と似ている地形や歴史などの共通点を見つけつつ、宿泊地にいるヤモリ6匹に驚き、津和野高校の生徒と関わる皆さんの優しさに触れながら津和野生活を楽しんでいます。
1ヶ月という短い間ですが、自分達の夢へのヒントを探しながら、コミュニティデザインという視点でこの期間に何ができるか模索していきたいと思います。よろしくお願いします!
- 髙橋 壮弥(たかはし そうや)
私は山形県山形市出身で、今年4月から地元山形の東北芸術工科大学でコミュニティデザインの勉強を始めました。そこでお世話になっている牛木力先生が、以前津和野高校で魅力化コーディネーターをしていたというご縁があり、1ヶ月間インターンさせていただくことになりました。
授業では地域に出て活動するために、コミュニケーションやワークショップなどの勉強をしています。私は山形でずっと生活してきたので、当たり前だと思っていたことが、大学に入ったことで、今まで知らなかった新しい知識をたくさん知ることができました。その中で私は、魅力化コーディネーターという存在を知り、地域と教育が連携して子供を育てていることに興味を持ちました。
高校生が地域に出ていき、交流できる環境づくりや秘訣を学びたいと思います!