教育で津和野を持続可能な町にするため
新たな視点や取り組みを提案し
「学びの場」を創出していきます
町営英語塾HAN-KOHは、津和野町で学び成長する生徒たちが多様かつ生きた情報に触れ、新たな知識や経験を得ることを目的に、2014年に設立されました。
町内の中高生であれば誰でも無料で利用できるHAN-KOHは、津和野高校の敷地内にある津和野教室と、津和野町役場本庁舎近くにある日原教室の2か所で運営しています。
生徒の学習支援はもちろん、英検や留学のサポート、生徒の居場所づくり、「やってみたい」のサポートやイベントの開催なども行っています。また町内の小中学校や公民館、放課後児童クラブと連携・協力して、小中学生対象の英語講座や、英語学習のサポートなども実施しています。
HAN-KOHを巣立った生徒たちには、その先の人生で困難にぶつかったとしても、それに挫けず、挑戦し続ける強さを持ってもらいたいと思っています。困難なことに挑み、それを乗り越えたとき、人は大きく成長します。この挑戦と成長の過程に必要不可欠なのが、いま自分に何が必要なのかを理解し、それを自らの力で獲得していく力、すなわち「自ら学ぶ力」です。そしてこの力を土台に、今の自分を超えて、「自らの可能性を広げていく」生徒を育てたいと考えています。
津和野町では、多様な人が関わりを持ち、校種の壁を越えたつながりのある教育環境づくりを目指し、学校や保育所、地域、家庭、行政が協働して取り組むことを推進しています。
島根県においては、こうした取り組みを小中高における「教育魅力化」として進めていますが、津和野町においては、この取り組みをさらに発展させ、乳幼児期から高校、さらにはそこに関わる大人が学びあう環境整備が重要ととらえ、「0歳児からのひとづくりプログラム」として推進しています。
そして、教育魅力化コーディネーターを配置し、このプログラムの3本柱である「たての連携」「よこの連携」「0歳からの学び」に取り組んでいます。具体的には、学びの連続性の創出や価値の共創、新たな資源の発掘などです。0歳児からのひとづくりプログラムで掲げている「自ら学び続けるひと」に必要な3つの力(行動創造する力・課題を見抜く力・対話する力)を育むため、園や学校に伴走しながら、行政・地域・町内外様々な分野のヒト・コト・モノを繋げて魅力ある学校教育、社会教育、親の学びの場づくりに日々奔走しています。
つわの学びみらいは、津和野町が掲げるスローガン“まち全体が学びの場”及び、津和野町が推進する「0歳児からのひとづくりプログラム」実現のための一翼を担う財団法人です。つまり、私たちの取り組みにおける主役は子どもたちであり、そして、子どもたちを取り巻く町の人々でもあります。
そのため、これまで10年以上を学校教育現場の魅力化に取り組んできた私たちですが、これからは津和野町の子どもたちだけでなく、同町に住む人々がこの町を誇りに思い、この町に住むことに幸せを実感できるようになることを目指します。具体的には、津和野町内外の様々な分野で活躍する組織や人々をつなぎ、教育で津和野町における新たな経済・地域活動の発展及び活性化を図ることに挑戦します。
昔より津和野藩は一貫して未来を担う人材を養成し、輩出することに注力することで困難に対応し、時代に適応してきました。この町が誇りとしてきた地域の教育力(=津和野町のひとづくり・まちづくりそのもの)を町の皆さんと共に、更に魅力的なものにしていきたいと考えています。
つわの学びみらいの活動報告書や概要紹介パンフレットのデータ版を掲載しています。