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財団職員インタビュー_Vol.8_末田修司

  • 松川雅美
  • 松川雅美

財団職員の「いま」に迫る職員インタビュー。

今回は町営塾HAN-KOH(以下、HAN-KOH)のスタッフである、末田修司さんにお話を伺いました。

 

  • はじめに、今取り組んでいることを教えてください。

 

町営英語塾HAN-KOHのスタッフとして働いています。

HAN-KOHには津和野教室と日原教室の2つ教室がありますが、主に日原教室で勤務しています。

日原教室では、中学生を対象に講座や自習のサポートをしています。中学校で英語の授業のサポートをすることもあります。

 

個人的にいつも心がけていることがあって、HAN-KOHに来てくれた生徒に勉強を教えるというより、生徒とよくしゃべることです。

というのは、まずHAN-KOHが生徒たちの居場所として機能してもらいたくて、無理に勉強を強いることはしません。単に甘やかしているだけと言われることもありますが、個性を大事にしたく、生徒の声によく耳を傾けるようにしています。最近は中学3年生の進路相談を受けることが多いですね。親でも学校の先生でもない人に話せる場が提供できているのかなと感じています。

勉強なら自分のタイミングで好きにさせますし、こんな講座がやりたいという要望があれば可能な範囲で特別講座を作ったりします。

 

あと玄関で必ず、「おかえり」と言うようにしています。ここ最近、よく生徒から「HAN-KOHは家みたい」と言われるようになって嬉しいです。

 

あくまで「塾」なので、よりよい学びの環境を実現したいと思っています。しかし、勉強だけを目的とせず、学校、家庭に次ぐ「第三の居場所」としてHAN-KOHを利用する生徒もいるため、個々の生徒の対応に難しさを感じることもあります。

 

  • やりがいや、やっててよかったと思う瞬間はありますか?

 

HAN-KOHでは、生徒それぞれの個性や興味関心を聞いて参考書を紹介したり、ゲームを紹介したり、興味ありそうな話題を振ってみたりと「個」に寄り添った関わりができるところに面白さを感じています。畑で野菜を育てるなど、生徒と一緒に体験するのも楽しいです。

▲中学生の学習支援をする末田さん

 

  • 最近の動きについて教えてください。

 

HAN-KOHでは毎年恒例ハロウィーンやクリスマスイベントを開催しますが、日原教室ではコロナや悪天候によって中止が立て続けに起きてしまい、今年は不幸の連続でした…(泣)

夏に、竹を使って弓矢を作る・飛ばすイベントをしました。自分自身、アーチェリーを12年間やっていたので、その知識やスキルを活かすことができたのは良い思い出です。

 

また、普段HAN-KOHに来てくれる生徒が「HAN-KOHは安心できる場所だ」と言ってくれたことが嬉しかったですね。

  • 今後、末田さんがやっていきたいことや目指しているものはありますか?

自分にできることはそんなに多くないですが、趣味のサイクリングや登山など、遊びを通じて学びを得てもらうような講座を作り続けたいと思っています。学校の勉強や部活だけじゃない、生徒の「興味関心」や「得意」、「好き」を見つけるきっかけ作りができたら嬉しいです。

 

また、これまで学習サポート以外に居場所づくりの活動をしてきたのですが、今後は地域の大人たちと交流する機会を増やしていき、お互いにとって様々な価値観にふれることで、知見を広げられる環境も作っていきたいです。

 

 

この記事を書いた人
松川雅美
教育魅力化コーディネーター (大学生インターン)
松川雅美
大阪で生まれ育ち、大学進学を機に島根に移住し4年目になります。大学では地域政策を専攻し、現在は地域全体で寛容性を高める手法について研究しています。津和野町では、昨年度は町営塾HAN-KOHのスタッフとして主に中高生の学びのサポートをしていました。現在はコーディネーターのインターンとして活動しています。大学での座学と津和野町というフィールドでの活動を両立できる環境に感謝しながら、少しでも皆さんのお役に立てるよう頑張ります。