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興味関心を探す!地域の方が講師を務める津和野高校1年生の体験講座「ブリコラージュゼミ」を実施しました

  • 松田智
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6月10日(火)に、津和野高校(ツコウ)1年生の総合的な探究の時間にて、地域の大人の方15名が講師を務める体験講座「ブリコラージュゼミ」が実施されました。津和野町のヒト・モノ・コトとの出会いを通じて”好き”や”気になる”など、生徒自身の興味関心を探すことを目的としています。

 

全12講座の中から1年生の生徒78名が、自身の興味のある講座を選んで受講しました。

 

 

講座①:『森林・林業・木材産業学習講座』

木が生まれて成長し、切り倒されて木材となるまでの仕事の過程を学びました。

 

VRでチェーンソーを体験!

 

生徒の感想:

「チェーンソーが重たかった。VRで事故の体験をすることができるのはすごいなと思ったし、気をつけないといけない所がよく分かった。木を切ることは、とても楽しそうだと思った。」

 

 

講座②:『“なんとなく”をカタチにする ~自分って、どんな人?を見える化してみよう~』

はっきり言葉にできない“わたし”を、カードやクレヨン・写真などを使って色やカタチで表現しました。

 

楽しみながら自分の内側を見つめ、新たな自分の一面を発見していました!

 

生徒の感想:

「なぜ絵を描くと次々に頭の中に色々なことが浮かんでくるのか不思議に思った。自分がどんな人なのかが分かり、自分の好きなことをもっとしていきたいと思った。」

 

 

講座③:『石州和紙を染めてうちわをつくろう』

島根県石見地方で1,300年前より作られている手漉き和紙に、日本古来より着物や浴衣を染める折染め、絞り染めの技術を応用して「竹うちわ」をつくりました。

 

どんな模様になるのかな!?緊張とワクワクの染め体験でした。

 

生徒の感想:

「初めて石州和紙でうちわを作ってみて、とても楽しかったし、いい思い出になった。うちわを作る時はたくさん工夫をした。津和野の伝統をこれからも大事にしていきたい。」

 

 

講座④:『たまごがひとつあったなら』

「たべる」を考えるコミュニティキッチンSome moreさんは、身近なモノから食や農についての新たな発見や視点を得る体験の機会を日々生み出しています。本講座では「たまご」を使って頭と手と胃袋を動かしました。

 

マヨネーズ作りでは、油の量の多さに驚きの声が!

 

生徒の感想:

「卵には色々な違いがあることを学んだ。レシピはなくても、イメージすれば意外とでき、想像することの楽しさや大切さを知った。卵だけでも色々なことを考えたので、もっと他のことにも興味を持って想像していきたい。」

 

 

講座⑤:『壁を登る 〜スポーツクライミングにチャレンジ!〜』

2030年国民スポーツ大会のスポーツクライミング競技が津和野町で開催されることをきっかけに、町内にもスポーツクライミングをやる人が増えてきています。講座では、スポーツクライミングの体験を通してその楽しさを体感しました。

 

達成できたときの快感を得るために、何度も挑戦したくなる競技!との声も。

 

生徒の感想:

「スポーツクライミング体験から、日々の積み重ねの重要さと諦めない心の大切さを改めて実感することが出来た。今回の体験をこれからの学校生活に役立てていきたいと思う。」

 

 

講座⑥『世界につながるモルックを楽しく体験してみよう!』

モルック世界大会の出場経験があり、畑迫地区で中国地方初となるモルック大会を開催した萩野さんが講師となり、みんなが楽しくつながりました。

 

良いプレーをした時は敵味方関係なく褒め合うことで、より一層楽しくプレーできました!

 

生徒の感想:

「ただゲームをするのではなく、チームの人同士で話し合いながらプレーをすることが大切だとわかった。モルックは年齢・障がいの有無関係なく誰でもできるユニバーサルスポーツなので、もっと広まっていったらいいなと思った。」

 

講座⑦「知ったら沼!おもしろコーヒー講座』

コーヒーの『苦い』『美味しくない』というイメージを変える基礎知識や、知ってるとちょっと自慢できるような豆知識について、実際にドリップ体験をしながら学びました。

 

ドリップする姿は真剣そのもの!

 

生徒の感想:

「コーヒーは苦いだけではなく、甘みも酸味も感じた。」

 

「コーヒーは『嗅覚から始まり味覚で終わる』と思った。大人の人と喋るのが楽しかった。」

 

 

講座⑧『津和野の町はなぜできた?その秘密を探しに津和野城跡を登ろう!』

津和野城は日本100名城にも選ばれている名城で、城や屋敷がなぜその場所(津和野高校)に建てられたのか、その秘密を探しに城跡に登りました。道中の草花や景色も楽しみながら、講師の説明により詳しく学ぶことができました。

 

昔の人は、どうやって重い石を山の上まで運んで城を作ったんだろう?という疑問も。

 

 

生徒の感想:

「城山登り体験では津和野の歴史や、城の歴史、大阪夏の陣、冬の陣との関係性など歴史的なことが沢山学べてとても楽しかったし、すごく良い経験になった。」

 

 

講座⑨『和菓子作り体験:源氏巻きと練り切りを作ろう!』

津和野の銘菓・源氏巻きや、季節に合わせて店頭に並ぶ練り切りがどのように作られるかを、この道17年の職人に教わりながら、自分たちで作ってみました。

 

職人さんの技を間近で見て、体験できるとても貴重な機会でした!

 

生徒の感想:

「和菓子作りは、作る人のこだわりが詰まった唯一無二の物だと分かった。」

 

「講師の方がとても優しく、楽しく教えてくださった。源氏巻きの皮の流し具合や、練り切りの模様の正確さなどとても難しく、技術が必要だなと思った。体験をしている時、お互いに声掛けがあったのが良かった。」

 

 

講座⑩『陶芸体験:手作りのマグカップを作ろう!』

陶芸で数々の受賞歴のある陶芸家の方に講師となっていただきました。手ろくろを使い、手びねりで粘土を積んで、自分の感性で自由にマグカップやお椀を作りました。

 

作ることもどんな形にしようか考えることも、とても楽しかった!

 

 

生徒の感想:

「講師の方の、友人とやってみたことがきっかけで陶芸家になったというお話を聞いて、いろいろな体験をするのは大切だなと感じた。」

 

「やりたいことをまっすぐ頑張ったら、いろんな選択肢が増えていく。やってみたいと思ったことにはたくさん手を出してみたい。苦手なことも、できないこともやってみないとわからない。新しいことに挑戦してよかった!」

 

講座⑪『日本の常識=世界の非常識 ~SDGsに見る世界の中の日本~』

海外在住経験17年の講師から、日本に住んでいると「あたりまえ」のことが外国ではそうではないことや、多様な考えを学びました。外から見た日本をSDGsの視点から考えたり、すごろくゲームを行ったりしました。

 

日本の常識はセカイの非常識!?たくさんの気づきがありました

 

生徒の感想:

「日本はSDGsの項目の中で『質の高い教育』を達成しているが、『気候変動』や『ジェンダー』の項目は特に達成できていないことを知ってびっくりした。」

 

「日本の常識は世界にとって理解されにくいこともあるので、自分がもし海外に行くとなったらその国の常識を理解した上で訪れたいと思った。」

 

 

講座⑫『HTMLでアプリをつくろう ~毎日をもっと便利に~』

HTMLの基礎やインターネットの基礎を学び、HTMLを使って、ホームページやスマホで使える簡単なゲームアプリを作りました。

 

講座後には、もっと難しいゲームを作ってみたい!との声も。

 

生徒の感想:

「AIは活用の仕方によって有効に使用することができることを知った。自分でアプリを作るのは楽しかったし、みんなの前で自分の作ったアプリを紹介する時はワクワクした。」

 

「発想は無限大。まず行動することや、質問することの大切さを知った。」

 

 

講座を受講した生徒からは多くの発見や疑問が生まれていました。

また、ポジティブな意見も多く、充実した体験ができたことが伺えます。

 

講座を通して見つけた自身の”気になる”を、今後の探究活動に繋げられるよう引き続きサポートしていきます!

 

この記事を書いた人
松田智
みらい共創コーディネーター
松田智
津和野歴8年、英語講師歴10年、海外在住歴10年、ドラゴンボール歴38年。自分自身が海外で生活していたこともあり、津和野町で学ぶ学生が外国や外国の文化に興味を持ってもらえるようにサポートし、ゆくゆくは世界へ羽ばたいて行ってもらいたいです。 津和野町は伝統文化や自然、季節を感じることができるところ。山・川・星がたこともありキレイ!石見神楽では神龍のような迫力のある大蛇が見られます!