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津和野高校の学園祭”ツコウ祭”で生徒が石見神楽を上演!

  • 宅野晃裕
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9月2日(火)から4日(木)の3日間、津和野高校でツコウ祭(文化祭と体育祭を3日間にわたり開催するイベント)が開催され、文化祭にて有志メンバーによる石見神楽の上演が行われました。

 

石見神楽は、島根県西部に伝わる、神話をもとに華やかな衣装と迫力ある舞で魅せる伝統芸能です。

 

地域の伝統芸能を継承し、披露する場として、ツコウ祭での神楽の上演は毎年恒例となっています。今年も地元の神社を舞台に、練習を重ねて本番に臨みました。

 

 

地域全体で神楽を支える体制づくり

 

当日、神楽を上演したのは、神楽の経験がある3年生と1年生の有志3名(男子1名/女子2名)に加え、神楽経験のある津和野高校の卒業生の計6名です。

 

3名の生徒はいずれも異なる石見神楽の社中(社中とは、神楽を演じる人たちのグループのことです)に所属していますが、今回は、日原社中さんの協力を得て、社中の垣根を越え、みんなで一つの演目を作り上げました。またOBメンバーも練習に参加し、高校生とともに舞の完成度を高めました。

 

須佐之男を演じる3年生。練習に熱が入ります!

 

 

練習を通して先輩・後輩の交流も深まり、地域全体で神楽を支える体制が感じられる取り組みとなりました。

 

高校生と卒業生、そして地域の方の協力により実現した神楽上演。

 

 

今回の神楽上演で特に注目を集めたのは、女子生徒の一人が初めて”大蛇(おろち)”の役に挑戦したことです。

 

女子生徒の一人が初めて挑戦した大蛇。大迫力でした!

 

 

生徒は上演後に、「もっと上手に演じられるようになりたい。悔しい。」と語り、「これを機に大蛇を巻くことにも力を入れていきたい」と、神楽への思いを新たにしていました。

 

迫力ある演技に対し、観客の生徒からは「すごかった」「感動した」「人が入っているとは思えないほど動きが滑らかだった」といった声が寄せられました。

 

 

 

県外出身の生徒が全体の約3割を占める津和野高校にとって、こうした取り組みは地域の伝統文化を知る貴重な機会となっています。

 

今後も、地域に根ざした伝統文化である石見神楽を次世代へとつなぐ取り組みを、卒業生や地域の方とともにサポートしていきたいと思います。

 

この記事を書いた人
宅野晃裕
みらい共創コーディネーター
宅野晃裕
津和野町で生まれ高校卒業まで過ごし、大学進学に伴い、6年間程上京していました。外から見た津和野のまちは、良い部分、悪い部分と感じられることは様々でした。幼い頃より親しんできた伝統芸能石見神楽を中心として、地域を盛り上げていきたいです。私を育ててくれた地元に、少しでも恩返しができるようお役に立てればと思います。まちで見かけたときは、ぜひ気軽に声を掛けてください!