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インターンシップ活動報告~国際基督教大学4年 豊田美緒さん

  • 内谷愛
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7月13日(月)から20日(月)までの8日間、国際基督教大学教養学部4年生の豊田美緒さんが、卒業研究のための現地調査を兼ねて、つわの学びみらいのインターンシップに参加してくれました。

 

豊田さんの津和野町でのインターンシップ活動報告、ぜひご覧ください。

 

 

豊田さんによるインターンシップ活動報告

 

みなさん、こんにちは!国際基督教大学教養学部4年の豊田美緒と申します。

私はこの度、卒業研究のための現地調査を兼ねて、一般財団法人つわの学びみらいにて8日間のインターンシップに参加させていただきました。 

現地での活動内容や、初めて訪れた津和野町での学びについてご報告します。

 

インターンの概要

・実施期間
2026年7月13日(月)〜 2026年7月20日(月)

 

・実施の目的と理由
私は現在、大学の卒業論文で「地域みらい留学」の制度が生徒や地域に与える効果について研究を行っています。論文の執筆にあたり、文献やデータだけでは捉えきれない運用の実態や、現場の一人ひとりの声を知りたいという思いがありました。また、教育を通じた地域づくりや、高校と地域がどのように関わり合っているのかにも関心があり、インターンシップとしての現地での活動を希望しました。

大学の後輩の紹介をきっかけにつわの学びみらいでのインターンを知り、活動について調べる中で、津和野高校が地域みらい留学や高校魅力化に取り組んできた歴史、みらい共創センターHAN-KOHや、地域と密接につながっている部活動などの存在を知り、魅力を感じました。

こうした環境の中で実際の活動に参加しながら、高校生や教職員の方々へのインタビューを通して地域みらい留学をより立体的に捉えたいと考え、今回インターンとして受け入れていただく運びとなりました。

 

活動内容

特に印象に残っている3つの活動をご紹介します。

 

1.先生や高校生へのインタビュー

つわの学びみらいの代表や現場を支える先生方、そして1・2年生の生徒5名に個別インタビューを実施しました。

 

今でこそ、生徒全体の3分の1以上が県外など地域外から入学し寮生活を送る津和野高校ですが、かつては統廃合の可能性がありました。制度が開始された当初から携わってこられた方々には、当時の学校や地域の状況、現在のかたちになるまでの過程、現在感じている変化や課題など、貴重なお話を伺うことができました。インタビュー後にはその過程を描く関連書籍も読み進めており、経緯や背景について理解を深めています。

 

高校生へのインタビューでは、地域みらい留学を知ったきっかけや津和野高校を選んだ理由、学校生活や入学後の変化についてお話を伺いました。

 

「人前で話すことへの抵抗が少なくなった」「自分と異なる意見をおおらかに受け入れられるようになった」「日々の行動が積極的になった」といった前向きな変化がある一方で、探究活動と受験勉強の両立や、15歳で親元を離れて寮で生活する難しさなどについても率直な意見を聞くことができました。

 

インタビューの中で特に印象的だった言葉は、「津和野町での楽しさは、(地元で友達といる時の楽しさとは異なり)深い楽しさ」というものです。全国から集まった友達や様々な大人と関わる中で、価値観や自分の中の軸が徐々に変化し、形成されていくことがわかりました。

 

同じ地域みらい留学について、生徒を受け入れる高校・地域と、制度を活用して進学している高校生の双方からお話を伺えたことで、制度を支える仕組みや効果について考えることができました。

 

 

 

2.人が集いつながる場「つわの寮」

滞在初日の夜に、宿泊先であるつわの寮で開催されたナン作りに参加しました。つわの寮は、高校生が暮らす寮の近くにあるゲストハウス&コミュニティスペースで、高校生や地域の方々も集まり、日々ラジオ体操や料理会などの交流の機会があります。

 

ナン作りでは、高校生とゲストハウスのオーナー、そしてナン作りを教えてくださった近くのカフェの店主さんと、調理や食事をしながら交流をすることができました。特別に大きなイベントというよりも、日常の延長線上にこうした場があることで、人と人とのつながりが育まれていることを実感しました。調査としてのインタビューだけではなく、同じ時間を過ごしながら日常の様子を知ることができたことは、現地で滞在しながら研究を行ったからこそ得られた経験だと感じています。

 

地域みらい留学では、生徒が地域の中で生活すること自体が一つの特徴ですが、その背景として、このように日常的に地域の方など学校外の人と関われる環境があることも、津和野町ならではの魅力の一つだと感じました。

 

参加者一人ひとりが趣向を凝らして、ナンを好きな形に成形したり、野菜を星型に切ったり、カレーの味付けを変えたりしていました

 

 

 

3.津和野から世界とつながる、ツワノセカイ部

つわの学びみらいが運営するクラブ活動である、ツワノセカイ部の活動にも参加させていただきました。ツワノセカイ部では、メンバー同士はイングリッシュネームで呼び合い、SNSで英語による津和野町の魅力発信を行うほか、海外からの観光客への英語ガイド、海外の文化や社会課題を学ぶ活動、留学生との交流など、多様な活動に取り組んでいます。

 

当日は、私自身のフィリピンでのボランティア経験や英語の勉強についてお話しする機会をいただきました。また、アメリカから来日している参加者の方も交えて、好きな映画や語学学習について英語で会話をしました。お互いに語学を学ぶ立場だからこそ、その難しさや楽しさを共有し合うことができました。

 

今回参加して感じたのは、ツワノセカイ部では英語そのものを学ぶことよりも、英語を使って人とつながることが活動の中心になっている点です。中山間地域にある津和野町だからこそ、地域にいながら海外や異文化と接点をもてる活動があることは、特徴的な取り組みだと感じました。

 

みらい共創センターHAN-KOHに、ツワノセカイ部の活動拠点があります

 

 

活動や暮らしを通しての学び

この滞在期間、高校生一人ひとりの、自分の言葉で伝える力の高さに驚く場面が多くありました。授業を見学した際は、原稿に頼ることなく堂々と発表する姿が見られ、先生へのインタビューでも、プレゼンテーションが上手な生徒が多いことを伺いました。

 

インタビューでも、それぞれが具体的な経験を交えつつ、自分の考えをわかりやすく言語化して話してくれたことが印象的でした。中学生の段階で、地元・親元を離れて地域みらい留学に挑戦する決断をした生徒が全国から集まり、地元の生徒や地域の方などと関わることで、お互いに良い刺激や影響を与え合っているように思いました。


また学内だけでなく、つわの寮で地域の方や遠方からの宿泊者と交流したり、普段生活する寮と学校が少し離れていることで登下校の際に地域の方と顔を合わせたりする機会も日常的にあります。こうした積み重ねが、生徒の視野を広げるだけでなく、自分の考えを言葉にする力を育む一つの要因になっているのではないかと感じました。

 

 

 

今回の経験から考えたこと

インタビューでは、高校生と先生方の双方から、「もっと多くの人に地域みらい留学や津和野高校のことを知ってほしい」という声が聞かれました。現地で過ごした数日間を通して、私は津和野町や津和野高校の魅力をたくさん実感しましたが、その存在を知らなければ選択肢にはなりません。制度や教育内容そのものだけでなく、その魅力や実態を多くの人に届けていくことも、地域みらい留学を支える大切な要素の一つだと感じました。

 

今回の滞在で知ることができた津和野町の取り組みや現場の声を、今後は自分自身の周囲にも積極的に伝えたいです。一人でも多くの人が、津和野町や地域みらい留学の選択肢を知り、その価値や可能性について考えるきっかけになれば嬉しく思います。

 

私を受け入れてくださり活動を支えてくださった、一般財団法人つわの学びみらいのみなさま、授業の見学やインタビューにご協力くださった津和野高校の先生方、生徒のみなさまに、心から感謝申し上げます。ありがとうございました!

 

活動報告の様子

 

 

豊田さん、8日間のインターンシップ並びに調査研究活動、本当にお疲れさまでした!

多角的な視点で熱心に取材し、高校生や地域の方々と誠実に向き合う姿に、私たちも多くの気づきをいただきました。

 

インタビュー後の生徒との会話からも、豊田さんの飾らない人柄が生徒たちにとって「憧れの先輩」として映っていたことが伝わってきました。また、ツワノセカイ部をはじめとする活動でお話ししてくださった経験も、生徒たちにとって大変貴重な刺激となりました。

 

今回の津和野町での学びが素晴らしい卒業研究につながることはもちろん、豊田さんのこれからの歩みにとってもプラスの経験となっていれば嬉しいです。またいつでも津和野町へ遊びに来てくださいね。

 

津和野町でいつでもお待ちしています!
この記事を書いた人
内谷愛
広報
内谷愛
北海道から広島まで、日本各地で過ごした幼少期。民間企業勤務時に海外の文化に接して刺激を受け、約15か国を旅しました。もっと現地の人と関わりたくて、ワーホリでオーストラリアへ行ったり、ボランティアでアフリカへ。そこでの生活を通して、幸せや豊かさ、自分がどう生きたいのかを考えるようになりました。国際理解教育に携わり、団体・高校等でのコーディネーターを経験。キャンプと旅と音楽が好き。広報を通してみなさんとつながれたら嬉しいです。