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「復活」から「継続」へ。津和野地区の伝統行事『灯籠流し』が2025年も開催されました!

  • 瀬戸里奈
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2025年8月17日(日)に、2024年に続き2回目となる『灯籠流し』が津和野大橋周辺で行われ、津和野川に約700個の灯籠が流れました。

 

津和野高校3年生の原田友暉さん(津和野中学校出身)の、「幼少期に見た灯篭流しの景色を津和野からなくしたくない」との想いからスタートし、2025年が2回目の開催となります。原田さんをはじめとした高校生有志と、津和野地区の方約10名が一緒に企画・実施しました。

 

〇2024年の実施記事はこちら https://tsuwano-mm.org/kou/cn117/

 

 

新たな仲間とともに作り上げる、2年目の挑戦

2年目となる2025年のプロジェクトは、心強い仲間の加入から始まりました。 1年目の活動に共感し、自分もやってみたいと話した1年生3名と2年生2名が新たにチームに加わり、プロジェクトはさらにパワーアップしました。

 

これまでの経験を持つメンバーと、新しい視点を持つ後輩たちが手を取り合い、2年目の挑戦がスタートしました。

1年目は初めての作業や準備に苦戦し、大人に手伝ってもらう場面も多くありましたが、高校生メンバーが増えたことにより、高校生同士で作業を分担して行う場面が増えました。活動のために必要な資金を調達するため、みんなで時間を作り、町内の企業に募金をお願いしに行きました。

 

イベントのチラシも、1年生が想いを込めて作成しました。

 

1年目のデザインをベースに、見やすさや情報の精査を行いブラッシュアップしました。

 

 

 

また、初年度に引き続き、準備段階から多くの方々に関わってほしいという思いから、灯籠の制作イベントを8月2日(土)に実施しました。町内の小中学生や地元の大人の方々、さらにはこの日偶然、津和野町を訪れていた外国人観光客の方々も参加し、約40名ほどが参加しました。

 

参加者自身の願いや思いを、絵や文章で自由に表現しながら灯籠を制作していました。

 

 

 

世代を超え、参加する全員でこの灯籠流しを成功させる

当日の昼間は、ボランティアの方々も加わり、有志の高校生と地域住民が総出で準備に当たりました。その人数はなんと総勢50名。2年目ということもあり、作業の手際も向上していました。

 

暑い中作業する様子を見て、スイカの差し入れをしてくださる方もいました。

 

 

 

屋台の出店や、日原社中による神楽の演舞、津和野高校合唱部と吹奏楽部によるコンサートが行われ、ゆったりとした時間が流れていく中で、だんだんと日が落ちていきました。

 

そして夜、川岸では、運営スタッフたちが川に入り、約700個の灯籠を一つずつ丁寧に、そして確実に川の流れへと送り出しました。島根県の無形文化財にも指定されている津和野踊りの音色が響く中、上流から下流へと続く光の帯と、それを橋の上から見守る見物客のみなさんの優しい眼差しがとても印象的でした。 「去年も見たけど、今年はもっと綺麗だね」という声もいただきました。

 

 

みんなの想いを乗せた色とりどりの灯籠が、津和野川を流れていきました。

 

 

 

「伝統」を自分たちの手で守り抜くということ

プロジェクトの発足から2年が経過し、 かつての景色を知る大人たちからは「懐かしい」という声が、そして今の景色を見た子どもたちからは「ワクワクする」という声が上がっていました。

高校生たちが自ら企画し、汗を流し、地域を巻き込んで実現したこの光景は、もはや単なるイベントではなく、津和野町の新しい「誇り」になりつつあるのではないでしょうか。 撤収作業を終えた生徒たちの晴れやかな表情には、ひと夏の大きな成長が刻まれていました。

 

高校生の有志からは、「来年は、後輩たちにもっとこの想いを繋いでいきたい」との声が多くありました。 

津和野町の川面に揺れる光が、来年も、再来年も続いていくことを願っています。

 

この記事を書いた人
瀬戸里奈
教育魅力化コーディネーター
瀬戸里奈
生粋の東北育ちです。岩手県にある製造会社での事務員を経て、津和野へ移住しました。 事務員の傍ら、NPO法人が主催する小学生向けのイベントにスタッフとして参加。子どもたちが主体的に行動し変容していく姿と、その環境をまちの企業含めた大人たちが創っていく姿に感銘を受け、地域で行い可能性を広げる教育について考えるようになりました。 音楽が好きで、吹奏楽を6年間やっていました。インドア派でしたが、津和野は自転車で走りたくなる街並みで、いろいろな場所を開拓していきたいです。