- 2026/03/09
津和野会議2025が開催されました




- 牛木 力



2025年12月5日(金)・6日(土)の2日間、(一社)津和野まちとぶんか創造センターが主催する「津和野会議2025」が開催されました。この会議は2019年から毎年続けられている取り組みで、地域や社会の課題について、多様な立場や世代の人々が集まり、ともに考え、その過程を大切にすることを目的としています。
テーマは「みんなで考える ― THINK TOGETHER」
2日間にわたり開催されたこの会議には、津和野高校生や大学生をはじめ、建築・農学・海洋分野の専門家、地域住民など約100名が参加しました。藩校養老館や町内の飲食店など計5カ所を会場とし、まち全体を舞台に活発な対話が繰り広げられました。
また、学校と地域をつなぐ役割を担うコーディネーターも参画し、「みんなで考える」というテーマをより実践的なかたちで深めることができました。
初日のテーマは「食の風景」
初日は、地域の農業や食文化が持つ意味をテーマに講演が行われました。
小規模な農業は、食べ物を生み出すだけでなく、景観を守り、地域の文化を育み、いざというときの支えにもなる存在です。数字では測りにくいこうした価値について共有し、その後は津和野町の食材を囲んだ交流会を通して、参加者同士の対話が広がっていました。
2日目は「気候変動と地域」を切り口にまちを考える
2日目は、「気候変動と地域」を切り口に町のこれからについて意見交換を行いました。
気候の変化は、農業や観光、産業など町の暮らしに直接影響を与えます。その現状を確認したうえで、高校生や大学生が感じている地域の課題を出発点に、「まちなか会議」が開催されました。まちなか会議では、景観や伝統文化、産業、交通、学びの場などについて、世代を越えて率直な対話が行われました。



参加者からは、「気候変動が町の経済や産業に影響することを知り、町の未来に向き合いたいと思った」といった声が寄せられました。
津和野会議は、答えを急ぐ場ではありません。感じたことを言葉にし、互いに聴き合い、考え続ける姿勢を共有する場です。
「美しいまち」とは、整えられた建物や景観だけでつくられるものではありません。議論し、学び合い、世代を越えて関わり合う人々の存在によって育まれるものです。今回の津和野会議は、つながり続けたい町の姿を改めて描く、そんな機会となりました。


