- 2026/05/20
R7年度つわの学びサポート助成金事業で採択されたプロジェクトを紹介します




- 内谷愛



令和7年度、津和野町における高校生及び卒業生(※ただし卒業後4年以内に限る)の挑戦に対して、5万円を上限に助成金を交付する「つわの学びサポート助成金事業」を開始しました。
この事業は、高校生や大学生等の若い世代が、チャレンジの「はじめの一歩」を踏み出せるようサポートすることで、挑戦から生まれる繋がりや体験を自身の学び、そして成長につなげてもらうことを目的としています。
また津和野のまちやひとに、挑戦から始まる良い機運が醸成され、まちの活性化につながることも期待しています。
※この事業では毎月一定の金額を当財団に寄付してくださっている「つわの学びサポーターズ」のみなさまからいただいた寄付金を活用させていただいています。
◉つわの学びサポーターズについて詳しくはこちらをご覧ください
R7年度に採択された2つのプロジェクトを紹介します
初年度となる令和7年度には、下記の2プロジェクトが採択され、それぞれ活動を行いました。各プロジェクトの活動報告を紹介します。
1.田んぼラボ津和野
メンバー
松藤宗一郎さん(津和野高校1年生/福岡県出身)
※学年等はR7年度当時
活動のゴール
耕作放棄地をビオトープとして再生し、生物多様性の保全と環境教育の拠点づくりを通して、持続可能な自然との共生モデルを津和野町に根付かせる
活動内容
ビオトープづくりに向けた地域での「草刈り」を軸に、環境整備とコミュニティ形成の両面から活動を展開しました。
活動を深めるため、草刈りや河川等での生物調査に加えて、二つの現場を訪れました。福岡県太宰府市では、恩師である専門家からビオトープの管理手法と継続するための心構えを学び、生態系と共生する持続可能な場づくりの重要性を再認識しました。また、吉賀町のイベントでは、地域の方々と共に汗を流す中で、活動に共感し支えてくれる協力者との出会いに恵まれました。
高校生という立場を超え、一人の大人として対等に対話ができた経験は大きな自信となりました。太宰府市で学んだ自然への敬意と、吉賀町で得た人との繋がりを糧に、これからも多様な生命と笑顔が息づく場所づくりに励んでいきます。






成果と課題
最大の成果は、自ら現場に立ち、地域の方々や専門家と「生きたつながり」を築けたことです。太宰府市での視察を経て、生態系と共生する持続可能な管理ビジョンが明確になり、吉賀町での活動では、世代を超えて対等に語り合える協力者との信頼関係を構築できました。
一方で、継続性の確保が課題です。学業と両立しながら長期的な管理体制をどう維持するかが現実的な課題となります。また、同世代への発信も重要です。草刈り等の地味に見えがちな作業の価値をクリエイティブに伝え、SNS活用や観察会の企画を通して、同世代である高校生や子どもたちが楽しく参加できる仕組みづくりに挑戦したいと考えています。
今後に向けて
活動を通じて得た最大の気づきは、地を整える行為が、新たな出会いやプロジェクトが芽吹く「土壌」を作るプロセスであるということです。高津川の水生生物調査を軸に築いた、町内外の専門家や有志とのつながりを糧に、今後は子どもたちが「自然と遊び、学ぶ」、大人が「自然を守り、つながる」場づくりに取り組んでいきたいと思います。
2.つわの@HOMEプロジェクト 夏の放課後さんま『さんまつり』
メンバー
桐山桜さん(神戸親和大学4年生/卒業生)
大畑 涼空さん(津和野高校3年生/津和野町出身)
小野 希音海さん(津和野高校2年生/神奈川県出身)
笠次 紅羽さん (津和野高校 1年生/京都府出身)
※学年等はR7年度当時
活動のゴール
夏休みに子どもが安心して集える居場所を創出することで、子どもたちの自己肯定感の向上や地域のつながりづくりを目指す
活動内容
夏休みの地域イベントとして、「さんまつり」の企画運営に携わりました。午前中は、オープニングでの挨拶と自己紹介から始まり、会場設営や看板づくり、出し物の準備を子どもたちと一緒に行いました。昼食時には地域の方々が用意してくださった焼きそばを全員で囲み、世代を超えた交流を深めました。
午後は、来場者を迎えてお祭りの本番が始まりました。小学生も高校生と一緒に、自分の役割に責任を持って取り組み、来場者が楽しめるよう尽力しました。終了後は全員で協力して片付けを行い、アンケートを通じた振り返りを行いました。









成果と課題
当日は小・中学生51名が参加し、出店の準備や運営を行いました。多くの地域の方が来場し、顔見知りの輪が広がる温かい空間となり、多世代が関われる場の大切さを改めて実感しました。
小学生を対象とした調査では、活動満足度が100%に達しました。特に「食事の美味しさ」や「中高生との交流」が満足度に繋がっており、多世代が関わる温かなコミュニティが形成されていました。また、多くの児童が「楽しい」「落ち着く」といった肯定的な感情を抱いており、心理的安全性が保たれた「居場所」としての役割も果たしました。遊びや食事を通じ、学年や性別を超えて自然に交流する中で、社会性や相手を思いやる心も育まれました。
一方で、一部の児童が感じた「気まずさ」を解消するための配慮が必要だと感じました。具体的には、グループ分け後のアイスブレイクの導入や、看板作りでの見本の提示など、参加者が迷わず活動に没入できる工夫を行うなどです。また運営面でも、ブース配置の共有、飲食物の試作、ハプニングへの想定共有などに課題を感じました。事前の準備と情報伝達を徹底し、より円滑で安心な運営体制を目指しながら、今後もこのような活動を実施していきたいと思います。
令和8年度もつわの学びサポート助成金事業を実施する予定です。
詳細が決まり次第つわの学びみらいのホームページやインスタグラム等でご案内しますので、興味のある高校生や卒業生のみなさん、ぜひチェックしてくださいね。


