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ツコウ2~3年生が企画して新入生歓迎会を行いました!

  • 中村 祐美
  • 中村 祐美

5月18日(日)に、津和野高校(ツコウ)2~3年生の有志10名が企画・主催して新入生歓迎会を行いました。

 

ツコウでは例年、寮生を対象に地域の方との交流を目的にバーベキューを実施しているのですが、今年度は2,3年生有志の

 

「津和野町のおもしろさや魅力を知ってもらいたい」

 

「地元生・県外生に関わらず、地域の人とたくさん繋がってほしい。そして地域の人と関わることで、津和野町で過ごす高校生活が楽しくなることを伝えたい」

 

「地域の伝統芸能”石見神楽”を知ってもらって、親しんでほしい」

 

という想いから、すべての新入生を対象に生徒企画の歓迎会を企画しました。

 

 

当日は、新入生7名(地元生1名、寮生6名)に加え、正徳寮のある地区の方を中心に、町内の方が14名参加してくださり、とても賑やかな会となりました。

 

 

 

地域の人と一緒に昼食づくり!

 

自己紹介をした後は、いつもお世話になっているコミュニティーキッチンsome moreにご協力いただき、みんなで昼食づくりを開始。

 

できるだけ地域の美味しい食材を味わってほしいとの思いから、卒業生の漁師の方が提供してくれた新鮮な魚と、地域の方が持ってきてくれた卵、地元のスーパーで買った食材を使った手巻き寿司を作りました。

 

津和野町を中心とした地域の食材を使って料理

 

 

また、ツコウ生が前校長先生と一緒に育てた大豆から作った味噌と、これまた地域の方が提供してくれた鶏ガラ、キャベツ、ニラでお味噌汁を作りました。地域の方による手作りニラキムチもいただきましたよ。

 

さらにデザートには、実家がお茶屋さんの生徒が提供してくれたまめ茶で作るまめ茶団子に加え、地域の方が冷凍の柿とみかんを持ってきてくださいました。

 

作業を共にすることでだんだん打ち解けていき、居心地の良い空間になっていきました。

 

 

ちょっと緊張していた地域の小・中学生の女の子たちも、高校生に髪の毛を結ってもらい一気に距離が縮まった様子でした。

料理をする人、子どもと遊ぶ人、おしゃべりに花が咲く人…。

卒業生、地域の方々、幼児から高校生までが同じ空間でごちゃ混ぜになる空間は、たくさんの出会いと笑い、喜びが溢れていました。

 

作った料理はバイキング形式でいただきます♪

 

 

鶏ガラで出汁をとったお味噌汁も手巻き寿司もすごく美味しい!

 

 

 

みんなで食べたお昼ご飯はとってもおいしかったです!

 

参加した新入生からは

 

「みんなでご飯が作れて楽しかった」

 

「地元出身なこともあり、寮の先輩とあまり関わることがなかったので、寮の先輩と一緒にご飯を作ったり話せたりして交流できたことがよかった」

 

等の感想がありました。

 

合唱部に所属する生徒が、急遽歌声を披露する一幕も!なかなか見れない1年生と3年生のコラボレーションでした!

 

 

 

みんなで片付けをしてから、お礼を伝えて地域の方とはここで解散。

先輩が後輩を連れて、まちを歩きながら次の会場となる町民センターへ向かいました。

 

 

 

石見神楽の魅力を新入生に伝えたい!

 

some moreから歩いて約30分のところにある町民センターで待ってくれていたのは、石見神楽日原社中のみなさまです。

 

日原社中に所属しているツコウ生2名が

 

「石見神楽の魅力を新入生に伝えたい!!」

 

と社中の方にお願いして、新入生のための石見神楽公演が実現しました。

 

演目は『大蛇』。

主役級の役は今回の神楽公演を企画したツコウ生で、大迫力の舞いから彼らの熱量が伝わってきました。

 

ツコウ生演じる大蛇。大迫力!

 

 

幕が閉じてからは、大蛇のお面をかぶらせてもらったり、背負わせてもらったりと贅沢な時間を過ごさせてもらいました。

 

かぶってみると結構重い!

 

 

面や衣装が破れたり壊れたりした時は自分たちで直している、という話を聞いた新入生は、とても驚いたようでまじまじと面を触っていました。

 

神楽では、演者だけでなく、工作が好きな人、和楽器が好きな人など、それぞれが自分の得意なことを活かして活動しているというお話も印象的だったようです。

 

後日、今回の出会いをきっかけに、日原社中さんの練習の見学に行った生徒が現れました。

鐘と大蛇をやらせていただいたそうです。

鐘を太鼓に合わせて鳴らすことも、大蛇を動かすことも難しかったが、とても楽しかったと嬉しそうに話してくれました。

 

 

縁あって津和野高校に入学した生徒たちが、津和野町の伝統芸能を牽引する一人になってくれたら素敵ですね。

 

今回の歓迎会を企画した高校生は、

 

「新入生に声をかけるのをためらってしまってもったいなかったが、新入生と顔見知りになれたので、これからもっと仲良くなっていきたい」

 

「企画できて、新入生が喜んでくれて嬉しかった!」

 

「次は人と人がもっと会話を楽しめるような企画がしてみたい。普段生活していて出会わない人と出会ってみてほしいと思った」

 

「準備すること自体は好きだけど、計画力はまだまだだと思った。計画力のある人を巻き込んで一緒に活動できれば、より良いものが作れる気がした。これからは人を巻き込む力もつけたいと感じた」

 

と話していました。

 

 

今回の歓迎会を通して、関わったメンバーそれぞれが得た学びや経験を、ぜひこれからの高校生活で活かし、広げていけるよう、私たちもサポートしていきます。

この記事を書いた人
中村 祐美
教育魅力化コーディネーター (寮生・下宿生担当)
中村 祐美
静岡県出身。児童養護施設に10年勤めた後、森のようちえん研修生、一時預かり専門託児所保育士を経て現職に流れ着きました。「山のこども園うしのしっぽ」の保育士とコミュニティナースもしていて、津和野の幼児〜老年期までを覗き見しています。ここ数年のテーマは、“お互いを尊重し合うこと” ”共感と対話のある生活“”やりたさと納得感”です。趣味は積ん読(つんどく)と、小川の水路を整えること。友達と「つわのホイスコーレ」を主催しています。