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津和野高校探究コースの2年生が、島根県立大学浜田キャンパスを訪問しました!

  • 牛木 力
  • 牛木 力

10月17日(木)に、探究コースの2年生26名が島根県立大学浜田キャンパスを訪れました。

 

現在2年生は、地域の中で学びを深めたり、主体的に挑戦することを促すことを目的に、総合的な探究の時間の中で全5回の探究活動「ツコウセッション」を実施しており、3回目の「ツコウセッション」を9月12日(木)に行いました。

〇ツコウセッションについてはこちら

 

 

これまでの探究活動の内容も踏まえて、10月17日(木)には、以下3つの点を目的として、島根県立大学への訪問を実施しました。

 

 

島根県立大学訪問の目的

1.専門的な視点からのアドバイスを受けて、探究学習を進めるための具体的な見通しを立てる。

2.大学生と一緒にゼミに参加し、大学での学びを体験して進路選択の参考にする。

3.1,2を通じて、豊かな感性と広い視野を育み、深く考え表現できる力を身につける。

 

当日はまず最初に、地域政策学部の西嶋一泰先生による「探究学習のヒント 自分で考え、試行錯誤する面白さ」というテーマの講義を受けました。

 

講義後の生徒の感想では、

「PDCAサイクルを活用して、自分の探究活動を見直してみたいと思った。次に進むべき方向が見えてきた。」 

「探究は答えのない問題に対して、自分で考えて試行錯誤する力だと気づいた。これからはもっと自分ごととして探究を進めたい。」

等があり、これからやるべきことが明確になった生徒も何名かいたようです。

 

西嶋先生によるレクチャー「探究学習のヒント」

 

 

ランチタイムでは、学食でそれぞれが好きなメニューを注文し、楽しみました。

 

学食でお昼を食べました。

 

 

 

午後からは、島根県立大学の職員の方より大学の概要や各学部・学科の説明をしていただきました。

高校のある程度決まった授業を受けるのとは異なり、「必要な授業を自分で選ぶことが難しい」と感じた生徒もいたようですが、興味のあることを深掘りしていく大切さを学びました。

 

 

その後、大学生と一緒にゼミ活動に参加させていただきました。

 

「津和野での地域づくり(播本崇史先生)」、「石見銀山のライブラリー企画(西島一泰先生)」、「浜田キャンパスのサイン(案内表示)のデザイン計画(村岡詩織先生)」の3つのゼミに分かれて、ディスカッションや意見交換などを大学生と一緒に行いました。

 

 

ゼミでは、自分のこれまでの活動を発表する場面も!

 

 

 

生徒からは、

「自分の探究について発表したら、大学の先生から新しいアドバイスをもらえたので良かった。」

 「津和野の研究をしている大学生たちの話を聞き、地域との関連性を発見できて面白かった。」

 「石見銀山近くのカフェを使った研究の話が興味深かったので、実際に自分も運営を体験してみたい。」

「普通に過ごしている世界が、誰かの手で変わっていくことを感じた。」

「駅や公共の場に地図があることの重要性に気づいた。」

 

等の感想や気づきがありました。

 

また、ゼミの中で大学生の発表を聞いたり、大学生がどのように探究や研究を進めているのかを知ったりしたことで、自分の進路や学びの方向性について新たな視点が得られた生徒も多かったようです。

 

 

 

訪問後には、自分の探究活動の内容をうまく説明できなかったことに気づき、「もっと話す練習をしたい。」という声もありました。

 

全体を通して、豊かな学びと新たな気づきが満載の大学訪問となり、充実した一日となりました。温かく迎えてくださった島根県立大学のみなさま、ありがとうございました。

 

この記事を書いた人
牛木 力
教育魅力化コーディネーター
牛木 力
津和野町は大好きなまちで、ここに住めているだけでまず幸せです。H28年に津和野に出会うまでは、アメリカで、都市計画家が作る高校生向けプロジェクト型学習のプログラムに参画し、R2~5年度は、山形にある東北芸工大(コミュニティデザイン学科)で教員をしながら、新しい学びのあるべき姿を模索しました。今は世界最大の社会起業家ネットワーク、Ashokaの活動にも従事しています。日々、つわの学びみらいのメンバー、高校生、学校の先生、そして地域の志ある仲間と探究を続けています。