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津和野中学生が社会人と対話し、進路や職業について考える「キャリアトーク」を実施しました

  • 藤岡篤司
  • 藤岡篤司

2025年1月31日(金)に、津和野中学校の2年生が町内在住の社会人7名と進路や職業選択について対話する「キャリアトーク」を実施しました。

 

キャリアトークは、様々なキャリアを持つ大人から、仕事についたきっかけやこれまでの経験を聞く中で、生徒たちが将来の進路や職業について考えることを目的に実施しました。

 

また中学卒業後の進路を見据えながら上級学校について調べることで、自身の進路を主体的に考えるきっかけになることも期待しています。

 

 

大人の事前ミーティングも行うことで、より有意義な場となるように設計

 

今回のキャリアトークは、地域で活躍する7名の若手社会人のみなさまのご協力のもと、「1人の大人と3〜5人の中学生」という少人数形式の対話にて行いました。

 

またキャリアトークをより意義のある場とするために、社会人のみなさまには事前ミーティングにご参加いただき、キャリアトークの目的や内容等についてのワークを行いました。

 

 

ご参加いただく社会人の方にて事前ミーティングを実施。プレゼンテーション資料をお互いにチェックし合いました。

 

 

そして高校選択や職業選択を中心に、それぞれの自己紹介や資料をご準備いただき、本番を迎えました。

 

 

 

キャリアトークでの交流が、前向きに未来を描くきっかけになるように

 

当日、生徒たちは自身の興味のある7つの事業所(に見立てた「ひと」)の中から話を聞きたい人を3名選び、それぞれのブースへ移動しました。

 

1回20分間のプレゼンテーションを3名の方から聞く中で、多様な職業や働き方について学ぶことができました。

 

 

社会人の方の高校進学や職業を選択した時の思いを、熱心に聞く姿が印象的でした。

 

 

 

生徒からは

 

「進路に悩んでいたけれど、大人も同じように悩んでいたことを知って安心した」

 

「自分のやりたいことを大切にしたいと思った」

 

等の感想がありました。

 

今回のキャリアトークを通じて、生徒たちは地域社会との繋がりを強く感じ、地域で働く人々への肯定的な認識が高まりました。

 

また、進路選択を迎える中学2年生にとって、将来に対する意識を高める上でも非常に効果的な機会となり、進学やキャリアについて主体的に考えるきっかけとなりました。

 

 

社会人の方々が生き生きと話される姿、とても魅力的でした。

 

 

キャリアトークの授業前後のアンケートでも、生徒に大きな変化が見られました。

 

「津和野町は魅力的なまちだと思いますか」「津和野町は魅力的な大人が多いと思いますか」といった問いでは、生徒たちが地域の大人との交流を通じて、ふるさとへの愛着が生まれ、地域の大人の魅力に気づき、自身の将来について主体的に考える力を育むことができました。

 

 

 

キャリアトークの授業前後のアンケート結果の変化1

 

 

また、「これから自分はどんな人になりたいかを考えることができますか」「これから自分はどんな進路にしたいか考えることができますか」といった問いでは、生徒たちの将来に対する意識が授業後には非常に高くなっていました。

 

進学等キャリアの選択について、生徒たちが主体的に将来を考えるきっかけを提供したことで、自己認識を深め、進路意識を明確化することにつながったのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

キャリアトークの授業前後のアンケート結果の変化2

 

 

今後も進路選択やキャリア選択に関するプログラムを充実させることで、身近に魅力的な生き方をしている大人が多くいると気づき、中学生が前向きに未来を描くきっかけとなるよう取り組んでいきます。

 

そして、今回のキャリアトークで得た気づきを、今後予定している高校生との対話学習や職業体験等、多世代と交流する機会を通して、生徒たちが将来の自分像を具体的にイメージしていけるようにつなげていきます。

 

この記事を書いた人
藤岡篤司
教育魅力化コーディネーター
藤岡篤司
大阪出身、大学院(開発学)を修了。フィリピンをはじめ、開発途上地域で教育・福祉などの社会課題解決に携わってきました。日本に帰国してからは、大学の講師、小中高の国際理解教育などの教育分野や、地域づくりや人々の暮らしという地域開発の分野など、学びや暮らしの質を向上させるために「ひとづくり」「まちづくり」に関する取り組みを続けています。子どもから大人、高齢の方まで、性別や国籍、障害など関係なく、誰もが活躍できる社会を目指し、またそれを届けたいと思っています。