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ツコウ2年生松浦幸奈さんがラジオ出演し、「総合的な探究の時間」での取り組みについて紹介しました!

  • 筌場 彩葵
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10月22日のラジオ番組「エフエム山陰 FRIDAY×FRIDAY」の「トキ沼スクールライフ」というコーナーに、津和野高校2年生の松浦幸奈(まつうらさな)さんが電話で生出演しました。

 

「トキ沼スクールライフ」は、山陰両県の高校生が、今“沼”っていることを聴くコーナーで、パーソナリティーのヒワコさん(元高校教師)が、今どきの高校生が何に動かされ、どんなことを頑張っているのか、沼っているのか、ときめいているのかを直接聞くコーナーです。

 

当日はしきりに『緊張するー!』と言っていた松浦さん。

電話がかかってくるまでそわそわと落ち着かない様子でしたが、本番になるとテンポよく堂々と話していて、そばで安心して聴くことができました。

 

 

 

 

 

 

松浦さんの沼っていることは、「生理の貧困」の解決に向けた活動

 

番組では、高校の総合的な探究の時間で取り組んでいる「生理の貧困」の解決に向けた取り組みについて紹介してくれました。

 

松浦さんが取り組んでいる「生理の貧困」とは、生理用品が買えないという経済的な意味だけでなく、生理が来た時にすぐナプキンがつけられないことや、生理についての教育や情報が行き届いていないという知識的な意味も含めた「貧困」とのことです。

 

その解決に向けて、現在津和野高校のトイレに1ヶ月限定で生理ナプキンを置いてみる実証実験をしています。事前にアンケート調査を実施したところ、生理の貧困の状態にある人が高校内にもいることがわかり、どれくらいの効果があるかを実験している最中だそうです。

 

 

 

 

また生理に関する豆知識を紙にまとめて掲示する活動もしています。

女子トイレだけではなく、男子トイレにも掲示しており、生理中に食べると良いもの/良くないものや、生理の周期を男性の生活にたとえた解説など、写真や漫画などを取り入れながら、見やすいように、わかりやすいように工夫して作成しているそうです。

 

 

 

 

1か月間の実証実験終了後にもアンケート調査を実施する予定で、どれくらいの効果があったのか(どのくらいの数のナプキンが使用されたのか、生理についての豆知識の掲示はどれくらい見られたのかなど)を検証するとのことです。

 

 

 

「生理の貧困」に取り組もうと思ったきっかけは?

 

松浦さんが通っていた津和野町内の中学校のトイレには、生理用ナプキンが置いてあったのに津和野高校のトイレには置いていなかったことに疑問を感じたことがきっかけだそうです。 

 

そんな中、岡山県の高校生の「生理革命」という取り組み※を知り、「生理の貧困」やそれを解決するための活動について知りました。 「生理の貧困」について調べていくうちに「自分も何かやってみたい!」と思うようになり、現在の活動につながっているそうです。

 

 

 ※「岡山県の高校生の「生理革命」という取り組み」については下記外部サイトをご参考ください。

NHK岡山WEBレポート『岡山から起こせ!生理革命〜主人公は、公立高校の生徒3人組〜』 

【高校生探究活動】岡山の高校生による生理革命委員会、発足。トイレットペーパーと同じように生理用品を! 

 

 

 

これからは生理を楽しく学べる機会もつくっていきたい

 

活動を通して、島根県内のすべての高校のトイレに生理用ナプキンを継続的に置いてもらえる状態をつくりたいと話してくれました。また生理について、生理がある人もない人も、生理をネガティブにではなく、楽しんで学べる機会をつくることを目標にしているそうです。

 

現在、山口県で包括的性教育を実践している方にご協力いただき、津和野高校で生徒や教職員を対象としたワークショップの開催を計画しているので、ワークショップを楽しい学びの場にできるよう意識して取り組んでいるそうです。

 

 

最後に松浦さんのラジオ出演を終えての感想を紹介します。

 

 「どこかで自分のやっている活動を発表して、いろんな人に知ってもらいたいなと思っていたところだったので、とてもいい機会になりました。

これを機に自分の活動を色んな人に知ってもらって、この活動を広げていけたらなと思います。貴重な機会をいただきありがとうございました!」

 

この記事を書いた人
筌場 彩葵
教育魅力化コーディネーター (高校担当)
筌場 彩葵
兵庫県淡路市出身。幼少期に周囲と馴染めなかった経験から「”普通”ってなんだろう?」というテーマを抱くようになりました。大学時代に多様な学びの場づくりやファシリテーション、NVC(非暴力コミュニケーション)などを探究し始め、大学卒業後は教育関係のNPO等で、不登校・就職に不安がある・保護者に頼れない・性的マイノリティである、など多様な背景のある子ども・若者のサポート活動に携わってきました。相手を否定せず、感情や想いに寄り添うことを大切にしています。