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津和野小学校&木部小学校の6年生と津和野中学3年生が語る「小中ツワトーク」を行いました!

  • 舟山喬子
  • 舟山喬子

みなさんが小学生だった頃、思い描いていた中学校生活はどのようなものでしたか?

勉強が大変なのかな、優しい先輩はいるのかな、部活はどんな感じかな…。

期待に胸を膨らませていた方、不安でいっぱいだった方、それぞれのドラマがあっただろうと想像します。

 

11月9日(木)、もうすぐ中学校へ進学予定の津和野小学校6年生(18名)と木部小学校6年生(4名)が、津和野中学校を訪れて中学3年生(19名)と対話する「小中ツワトーク」を行いました。

 

 

 

津和野中学校では2年生の時におとなと高校生と、それぞれ1対1で語り合い、3年生の時にはおとな、そして小学6年生と1対1で語り合う機会を設けています。

さまざまな年代の人とじっくり話すことを通して、コミュニケーション力を高めることはもちろん、多様な考え方や視点、生き方に接することで自分自身について考え、より豊かに生きることを目的として実施しています。

 

 

今回実施した小中ツワトークは、中学生にとっては初めて自分たちがリードして対話を展開する挑戦の場であり、小学生にとっては中学校生活をイメージしたり、中学生になることが楽しみになるような場になることも期待しています。

 

 

 

小学生たちは到着後、まずは中学1・2年生が授業を受ける様子をじっくり見てから、体育館で待つ中学3年生のもとへ向かいました。

小学生たちがドキドキしながら体育館へ入ると、中学生の元気な声が!中学生たちがペアになる小学生の名前を呼び、迎えに来てくれました。

 

緊張をほぐすため、まずは声を出さずに誕生日順に並び替えるゲームからスタートし、その後1対1で語り合いました。

 

 

 

 

まずは中学生から、中学校生活で印象的だった出来事、そこから生まれた自分の変化について語りました。

次に小学生が、中学校生活に向けて楽しみなこと、気になることや聞いてみたいこと、不安なことについて語りました。

最後は、もっと聞きたいことや中学校生活に向けてのアドバイスなど、自由におしゃべり。15分間では足りないくらい、話に花が咲いていました。

 

 

中学生にとっては、おとなや高校生に対話をリードしてきてもらった経験を生かし、自分たちが小学生をリードする立場になるという集大成の機会でした。心なしか背筋が伸びたような、大人びた表情に見えました。

 

 

 

小学生からは、

「中学校って楽しそうなところだと初めて思った」

「実際のできごとや勉強面なども聞けてよかった」

「先輩たちが優しかった」

 

との声がありました。

 

 

 

 

社会的には、小学校から中学校へ進学する時、新しい環境での学習や生活になじめずさまざまな問題につながる状況(中1ギャップ)が起こることが問題になっています。

 

一方、今年度の中学3年生の中には、

「僕が小学6年生のときに経験した小中ツワトークで、中学生が優しくてとても安心した。今度は自分が小学6年生を安心させて一緒にいい時間を過ごしたい。」

と真剣に語る生徒もいました。

 

その想いが小学生へ届くこと、今回の小中ツワトークが、中学校生活へ前向きなイメージを持ち、現実とのギャップを埋めるきっかけになることを願っています。

この記事を書いた人
舟山喬子
教育魅力化コーディネーター (高校担当)
舟山喬子
「“ひと一人一人に大切な物語があること”が大切にされる世界をつくりたい」と願っています。誰かと言葉や想いで通じ合えた時、じんと深い喜びを感じます。おうちで楽しむコーヒーと庭を愛してやみません。通信制高校・単位制高校・バカロレア校での教員を経験したのち、津和野へたどり着きました。得意技は、冷蔵庫の余りものごはん作り。苦手なことは、携帯を携帯すること。