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津和野高校2年生「総合的な探究の時間」最終発表会を実施しました!

  • 中山純平
  • 中山純平

2月8日(木)に津和野高校(ツコウ)2年生「総合的な探究の時間」の最終発表会を実施しました。

 

津和野高校では、1年生の時に「やってみたい」を見つけるための様々な刺激に触れる機会を設けており、2年生ではそれぞれが自身の「やってみたい」に取り組んでいます。

 

・2年生のこれまでの取り組みについてはこちら

 

 

最終発表会では、生徒が1年間取り組んだ探究活動についてプレゼンテーションを行い、島根県立大学・山口大学の先生やツコウの卒業生をお招きし、発表についてフィードバックと講評をいただきました。

 

 

 

 

生徒が取り組んだテーマや大学の先生からいただいたコメントなどは、津和野高校のホームページ「ツコウニュース」に掲載されていますのでぜひご覧ください。

 

ツコウニュース『津和野高校2年生「総合的な探究の時間」最終発表会』

 

 

 

今年度の探究活動におけるポイントは、大学との連携強化

 

ツコウの探究活動では、一人ひとりが自身の興味関心のあるテーマ(問い)を設定し、多様な人と関わりながら活動しています。

 

つわの学びみらいの教育魅力化コーディネーターが高校の先生方とともに、地域の方や外部の方など、必要に応じてつながれるようサポートすることで、様々な視点で物事を考えるきっかけを提供しています。

 

 

「津和野の芋煮を広める」というテーマで、芋煮と地酒の会の来場者にアンケートをとる生徒

 

 

 

今年度は、新たにスタートした「探究コース」の生徒を中心に、大学との連携をより強化することで、大学における調査研究とはどのような思考・STEPで行われているのか?を学び、実践しました。

 

そして、大学がどんなところなのかを知るきっかけとなったり、新たな気づきを得る機会、大学や学科選択などキャリアを考える機会となることも期待して実施しました。

 

生徒からは

 

「大学の先生から新しい気付きをもらえてよかったが、大学に訪問する回数が多く、活動に費やせる時間が少なくなってしまった」

 

「大学を訪れての中間発表は大変だったが、外部の方に見ていただくことで、自身の活動を振り返り、頭の整理をしたり、言語化する良い機会になった」

 

などの感想がありました。

 

 

一方、大学の先生からは

 

「以前(年度の途中)に発表を聞いた時と比べると変化を感じ、成長しているなと感じた」

 

「仮説や問いはアクションの中から生まれてくるもので、初めから仮説・問いと言っても我々研究者でも難易度が高い。仮説の検証と同じくらい、仮説の生成作業も重要なもの」

 

といったコメントをいただきました。

 

 

全体講評の場面では生徒から

 

「研究をしている中で方向性が分からなくなったり元の目的を見失ったりしたときはどのように立て直しているのですか?」

 

という質問が飛び、大学の先生方がたじたじになる一幕も。

 

 

私たち教育魅力化コーディネーターにとっても、先生方とともに試行錯誤しながら「総合的な探究の時間」の設計・運用を行ったこの1年間。

 

しっかりと振り返りを行い、次年度につなげられるよう私たち自身も「生徒にとってよりよい学びとは何か?」をこれからも探究していきたいと思います。

 

この記事を書いた人
中山純平
教育魅力化コーディネーター(高校担当)
中山純平
東京都出身。IT企業、大阪市や隠岐島前高校など公立高校での教員としての勤務を経て津和野へ。教員時代から「教えない授業」を展開し、生徒の主体性や生徒との対話を大事にしています。HAN-KOH講師として哲学対話や理系科目を中心とした学習支援、進学支援などのキャリア教育を行ったのち、高校コーディネーターへ転属。総合的な探究の授業設計を中心に、引き続き高校生との対話を重ねています。津和野高校の生徒はもちろん、先生も探究を重ねている姿が大好きです。