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高校3年間を通じた個別のキャリアサポートを試験的に行っています

  • 町営英語塾 HAN-KOH
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津和野高校では総合的な探究の時間を中心に、3年間を通じて自身の興味関心がどこにあるのかを知り、”やってみたいをやってみる”中でキャリアを考え、その先の進路や生き方につなげられるようなカリキュラムを設計しています。

 

一方で、授業時間外でも探究活動に取り組みたいという生徒も多く、昨年度より1年次からの継続的な個別サポートも試験的に開始しています。

 

総合的な探究の時間(授業)では、2年生から個人の探究活動に取り組むのですが、1年生から先取りで探究活動をしたいという生徒4名を対象に、現在行っているオンラインと対面を組み合わせた個別サポートについてご紹介します。

 

 

個人の探究活動(マイプロジェクト)とは?講座を通して概要を学ぶ

 

昨年(R5年)12月に、1年生を対象にマイプロジェクトの立ち上げ方などを紹介する講座を津和野高校特任コーディネーターが講師となり実施しました。

 

すでにマイプロジェクトに取り組んでいる先輩高校生の事例紹介や、マイプロジェクトの意義(ただやりたいことをやるだけではなく、主体性を持って、創りたい未来に向けて行動していくのがマイプロジェクト)について話しました。

 

その後、それぞれの創りたい未来や、感じている課題などを書き出すワークを行いました。

 

willとneedの重なるところ=マイプロジェクトを考えるワークショップを実施。

 

 

 

そして、R6年2月に2回目のマイプロジェクト講座を行い、津和野高校の卒業生より、自身の取り組んでいたマイプロジェクトについて紹介していただきました。

 

ツワノセカイ部と合同で行った2回目の講座では、プロジェクトを通して理想(実現したい未来が叶った状態)と現実(今の状態)の間にあるギャップをどのように埋めていくのか、その具体的なステップについても学びました。

 

卒業生より、自身の取り組んでいたプロジェクトについて紹介していただきました。

 

 

 

オンラインも活用しながら個別相談を中心としたサポートを展開

 

現在は、オンラインもしくは対面にて、毎月1回以上の個別相談をベースに4名のツコウ生のキャリアサポートを行っています。

 

個別相談では、プロジェクトの進捗確認はもちろんですが、何のためにやるのかという目的について、コーディネーターとの対話の壁打ちを通して確認したり、今後どうしたいのかや、進路とのつながりについて一緒に考えたりしています。

 

県外在住のコーディネーターとオンラインで対話。対面と併用していることもあり、オンラインでも違和感なく話せるそうです。

 

 

 

例えば社会福祉の領域に興味を持っている生徒から、進学に向けて小論文の対策をしてほしいと相談があったのですが、対話を通してまずは社会福祉についてもっと知る必要があることがわかりました。

 

コーディネーターが生徒にあった本を選び、輪読(複数人で1冊の本を読み、感想や意見を交換)することを通して、内容についての理解を深めることはもちろん、何に課題感を持っているのか、どうしたいと思っているのかを言葉にしていく作業を行っています。

 

輪読を通して興味のある分野についての理解を深めていきます。

 

 

 

また、政治やまちづくりに興味のある生徒からは、マイプロジェクト講座を通して「周りの高校生に政治やまちづくりについてもっと関心をもってもらうにはどうしたらいいか?」という問いが生まれました。

 

対話を繰り返す中で、津和野町議会の議員の方にも相談したいという思いが生まれ、コーディネーターがつないで相談会を実施しました。その中でディベート企画が生まれ、議員の方にも協力いただいて実際に高校生対象のディベートを開催することができました。

 

他にも企画書の作成やディベートのテーマ設定、アンケート調査の設計なども、コーディネーターが対話の壁打ち相手となり、高校生の想いを引き出し寄り添いながら進めることで、より多角的な視点で考えるきっかけを提供しています。

 

自身の意思を尊重した上で企画書やアンケートの作り方、総合型選抜などいろいろな相談にのってくれたり、アドバイスをしてくれたりするので安心感もあるし、とても信頼しているとのことです。

 

コーディネーターの山本さんのサポートは、専門的な知識をもとに的確なアドバイスをしてくれると好評です。

 

 

 

マイプロジェクトはもちろんですが、大学選びや学部選び、受験戦略などについても高校の先生とは違う目線でアドバイスしています。

 

主に個別サポートを担当しているコーディネーターの山本さんは、

「サポートの際には、生徒の本音が出るまで待つこと、そして指導にならないようにすることを意識しています。参考になりそうな事例を紹介したり、一緒に考えたりはしますが、あくまで選択肢として提供し自己決定してもらうための材料になればと考えています。」

とのことです。

 

対話を通して、自分のやりたいことの本質に気づいていきます。

 

試験的に行っている3年間を通じた個別のキャリアサポートについては、高校の先生との情報共有や連携したサポートなど、まだまだ課題も多くあります。

 

引き続き成果を検証しながら、持続可能な形を模索していきたいと思います。

 

この記事を書いた人
町営英語塾 HAN-KOH
町営英語塾 HAN-KOH
町営英語塾HAN-KOHは「津和野高校魅力化プロジェクト」の一環として、2014年に設立されました。津和野町で学び成長する生徒たちが多様かつ生きた情報に触れ、新たな知識や経験を得ることを目的としています。 私たちは、誰がどんな将来を選択しても、自信を持って歩めるように、常に一人ひとりの思いに向き合っています。