- 2024/04/25
ツワノセカイ部の生徒が外国人観光客の方に英語で町案内や配膳のお手伝いを実施しました!
- 町営英語塾 HAN-KOH
4月4日(木)に、津和野町にある旅館『のれん宿明月』さんのご協力のもと、ツワノセカイ部の生徒2名が12名の外国人観光客を相手に「町の案内」や「配膳のお手伝い」を実施しました。
この取り組みは今回が2回目の活動となり、観光客の方は、シンガポール、イギリス、アメリカ、オーストラリアの4か国から訪れていました。様々な発音の英語が飛び交い、生徒たちにとって“英語にもいろいろある”ということを理解する上で非常に良い機会となりました。
生徒が作成した英語版「津和野町の魅力を伝えるコース」で町案内
「町の案内」では、昨年度に生徒たちが作成した“2時間をかけて津和野の魅力を英語で案内するコース”の内容を活かして、生徒たちが観光客を先導し、本町通り、殿町通り、そしてカトリック教会や太皷谷稲成神社について説明をしました。
その際、観光客の方から銀行のATMについて相談がありました。海外の口座から現金を引き出そうとしたのですが、銀行のATMからはうまく引き出せなかったのです。生徒たちで何とか解決しようとした結果、コンビニエンスストアのATMを利用することで無事、観光客の方の要望に応えることができました。
振り返りでは生徒から「町内のお店や銀行についての様々な質問を、前回よりも聞き取ることができました。」というコメントがあったように、まさに教科書では登場しないシーンやフレーズに遭遇した時に、何とか自分たちだけで対応しようとする生徒の姿を確認し、生徒たちの成長を実感するとともにこの取り組みの意義を感じました。
配膳のお手伝いでは、英語で料理の説明、そして雑談にも挑戦!
「配膳のお手伝い」では、配膳するだけでなく英語で料理の説明を行い、更には英語で雑談をするということに挑戦しました。
振り返りでの生徒のコメントに
「今回は2回目だったこともあり、前回よりも英語が聞き取れました。少しずつではあるけど、英語が上達してきていると感じることができたので良かったです。」
とあった通り、2回目である今回は配膳の勝手が分かっている分、前回よりも余裕をもって臨めていたように思います。
1回目の時は余裕がなくてできなかった“英語で飲み物の注文を取る”ことも今回はできました。
経験して自信をつけることが英語の上達にもつながる
そして、この「配膳のお手伝い」は英語を実践するだけでなく、生徒たちが今まであまり経験することがなかった接客業について学ぶ“場”という意味もありました。
配膳の仕方、食器を片づけるタイミング、お客様へ声がけをするタイミング等について英語を使いながら学ぶことができた今回の実践は、貴重な経験になったのではないでしょうか。
生徒の一人は「町の案内」の際に”Let’s go!”と声がけして先導したり、「配膳のお手伝い」の際には自分に注目を集めてから食事の説明をしたり、前回よりも積極的に取り組んでいました。そのような姿をみて、やはり何事も回数を重ねて挑戦し、経験値を増やすことが大切であると実感しました。
自信をつけることが英語の上達につながります。今後もこのような実践的な活動の機会を増やしていきたいと思います。
最後に、2回にわたり、生徒たちにこのような貴重な機会を提供してくださった『のれん宿明月』さんには感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。
★Behind the Scenes(舞台裏)~HAN-KOH講師のつぶやき~★
普段のリスニングとは異なる“生の英語”(十人いたら、十通りの発音とリズムの英語がある)に触れたことで、自身が思っていた英語以外にも実は様々な英語が存在する、という事に気づいたのではないでしょうか。
また、“正しい英語”とは何か?を考えるよいきっかけにもなったと思います。「自ら話しかけないといけない」という状況や、「話をしたり、説明をすることが求められる」という状況も新鮮だったように感じます。
学びと成長には一定の負荷(ストレス)が必要です。今回のような挑戦は、生徒たちにとってはある程度の“気まずさ”や“不甲斐なさ”を経験することにもなりますが、生徒たちが繰り返して準備し、取り組み、学ぶことで、生徒自身が成長を実感できるように引き続きサポートしていきたいと思っています。