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「振り返る・言葉にする・伝える」〜津和野高校3年生の総合的な探究の時間レポート

  • みらい共創センターHAN-KOH
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今年度、津和野高校3年生の「総合的な探究の時間」では、特任コーディネーターの山本竜也さんを講師に迎え、「キャリア・進路との接続」をテーマにした全4回の特別授業を実施しました。

 

今年度の3年生は、2年間の探究活動や高校生活の軌跡を「自分史ペーパー」としてまとめ、面接形式で教員やコーディネーターに対し「自分の強みや経験を言語化して伝えること」を最終ゴールに設定しています。

 

この目標に向け、4回の授業では「①経験を振り返る」「②対話で自分を言葉にする」「③自分史を書く」「④相手に伝える」という4つのステップで構成されるプログラムを実施しました。

 

 

【実施スケジュール】

 

第1回 4月27日(月):振り返りの大切さとマインドマップ(対象:3年生全員)

 

第2回 6月11日(木):未来インタビュー(対象:3年生全員)

 

第3回 7月1日(水):自分史ペーパーを踏まえた、自己PRの書き方(対象:探究コース16名)

 

第4回 7月2日(木):面接の受け方・質問の答え方(対象:3年生全員)

 

 

 

 

第1回:振り返りとマインドマップ 〜経験を「見える化」する

 

初回の授業では、山本さんから「振り返り」の意義について説明がありました。

 

経験学習の考え方をもとに、「行動の根本や背景を深く見つめ、その裏側にある価値観や気づきを言葉にすること」の重要性が語られました。大学入試の出題例も交え、自分の成長を分析し他者に伝える力は、進路選択や受験においても不可欠であることが伝えられました。

 

後半は、紙の中央に「自分が答えたい問い」を置き、枝を伸ばしながら思考を広げる「マインドマップ」の手順を学びました。

 

山本さんによるマインドマップの説明

 

 

今回は「1月1日から今日までの出来事」をテーマにマインドマップミニ版を作成しました。この実践を生かし、後日(5月8日)には教員主導のもと「2年間の学校生活での出来事」をテーマにしたマインドマップを作成し、生徒同士の対話を通じて言語化の練習を行いました。

 

早速マインドマップを描いていきます

 

 

 

第2回:未来インタビュー〜5年後の自分になりきって語る

 

昨年度に引き続き、「5年後の自分」になりきってインタビューに答える「未来インタビュー」を実施しました。生徒たちはペアを入れ替えながら、計3回の対話を行います。

 

質問シートには

「5年後の今日、どこで何をしていますか?」

「一番苦しかったことをどう乗り越えましたか?」

「あなたの人生にタイトルをつけるなら?」

など、未来の姿・過去の振り返り・価値観・ストーリーという4つの切り口から30の問いが用意されました。

 

未来の視点から現在を語ることで、まだ言葉になっていなかった自身の価値観や原動力、一番輝いていた瞬間などが、対話を通して自然と引き出されていきました。

 

未来インタビューのワークシートに、自身の経験や5年後の未来像を書きました

 

質問シートとワークシートを使いながら、生徒同士でインタビューを行いました

 

 

 

第3回:自己PRへの応用 〜自分史をどう活かすか

 

3年生は、総合的な探究の時間のゴールとして、2年間の探究活動や学校生活をまとめる「自分史ペーパー」の作成に取り組んでいます。第3回は探究コースの生徒16名を対象に、このペーパーを基にした自己PRの書き方講座を行いました。

 

山本さんは、自己PRや自己推薦書における重要なポイントとして以下の3点を挙げました。

  1. 自分の伝えたいポイントが明確であること
  2. 志望先の学校・企業と、自分が大切にしたい想いや考え方が合致していること
  3. 問われたことに対し、無理に自分を大きく見せず、等身大で答えること

 

生徒たちは、これまでのマインドマップや未来インタビューで紡ぎ出した言葉を材料に、この3点を意識しながら、より相手に伝わりやすい表現を対話を通して模索しました。

 

 

 

第4回:面接は「ジャッジされる場」ではなく「自分を知ってもらう場」

 

最終回となる第4回は、3年生全員を対象に実施しました。前半で面接の基本とワークを行い、後半でロールプレイによる実践的な面接練習に取り組みました。

 

冒頭で山本さんが伝えたのは、「面接は正解探しではなく、自分を深く知ってもらい、相手とマッチングする場である」という本質的な捉え方です。「面接官が見ているのは、覚えた台詞ではなく、その人の人柄や意欲、そして『自身の言葉と経験』である」と強調しました。

 

答え方の基本となる型(結論→理由・具体エピソード→これから)や、一貫性のある志望理由の構成(過去→現在→将来)を学んだ後、いよいよロールプレイの実践です。

 

3人1組で「受験者」「面接官」「観察者」の役割を交代しながら、5分×3ラウンド×2セットの練習を行いました。

 

各ラウンド終了後、観察者は「良かった点」と「さらに良くなる点」をフィードバックしました。「結論を先に言うと伝わりやすい」「何を頑張ったのかがよくわかった」といった活発な意見交換が行われていました。面接官や観察者の視点を経験することで、生徒たちは「自分が相手にどう見られているか」を肌で感じることができたようです。

 

最後に、本番までに改善すべき点を一人ひとつずつワークシートに書き出し、授業を締めくくりました。

 

 

 

2年間の探究を、自分の言葉で未来へつなぐ

 

「マインドマップで学校生活を振り返り、未来インタビューで将来への想いを引き出し、自己PRにまとめ、面接練習で実際に語る。」

 

この4回の授業を通して、生徒たちは「2年間の探究活動や津和野町での生活そのものが、自分を語る強力な材料になる」ということを実感したようです。

 

受講後、生徒からは次のような感想が寄せられました。

「自分の学校生活を『行動の背景』や『なぜそうしたのか』など、内面まで深く落とし込んで振り返ることができた」

「実際の面接の場面ですぐに活かせそう」

 

4回の講座を通し、多くの対話を重ね、自分自身と深く向き合う時間となりました

 

 

 

講師を務めた山本さんは、「探究の時間や学校生活で学んだこと、成長したことを自分の言葉で語れる力は、どのような進路を選ぶにしても必ず生きてくる。生徒自身が丁寧に振り返りを行い、自らの言葉を紡ぎ出すことができた、非常に充実した時間だった」と振り返りました。

 

つわの学びみらいでは、今後も津和野高校の先生方と連携しながら、探究活動での学びが生徒一人ひとりの進路や豊かな未来へとつながるような授業・機会を提供していきます。

 

この記事を書いた人
みらい共創センターHAN-KOH
みらい共創センターHAN-KOH
津和野高校魅力化プロジェクトの一環として2014年に設立された町営英語塾HAN-KOHは、2025年より「みらい共創センターHAN-KOH」としてさらなる進化の時を迎えています。学習や留学、やりたいことのサポート等これまでの取り組みに加えて、多様な人と関わり、対話し、考え、行動することで新しい価値を生み出し、共に未来を創っていく”みらい共創”の拠点となることを目指します。