- 2023/09/25
「ハロハロ」をつくって、フィリピンを知ろう!
- 町営英語塾 HAN-KOH
今年度よりHAN-KOH津和野教室の中等部において、国際理解を中心とした新講座「TSUWANO BASE」を開設しています。
6月19日に訪問した「独立行政法人国際協力機構 JICA中国国際センター(JICA中国)」での体験をきっかけに、中学生たちがフィリピンに興味を持ち、身近に感じるようになりました。
〇「6月19日のJICA中国訪問」の記事はこちら
フィリピンについてもっと知りたいとの思いから、地域に住んでいるフィリピンの方を招いて9月13日に講座を開催したので、紹介します!
講師はマニラ出身の橋本ジェニファーさん
講座は、フィリピンの首都マニラ出身の、橋本ジェニファーさんを講師に迎えて開催しました。ジェニファーさんは18歳の時に来日し、警察署の民間通訳人などの経験を経て、現在は小学校の放課後児童クラブの先生をされています。ご家族は8人兄弟ですが、今は世界のいろいろな国に住んでいるため、家族全員で集まる機会はあまりないそうです。
ジェニファーさんからみたフィリピン
常夏の国・フィリピンには、日本では見慣れない果物がたくさんあるそうです。ジェニファーさんのお父さんの家の周りには、マンゴーやグァバ、パパイヤなどの木がたくさん生えているそうです。
そして、フィリピンはアジアに位置しながらキリスト教が国教(国家が法的かつ公式に保護し、活動を支援する宗教のこと)の国です。なかでも8割の人々はカトリックで、1割はその他のキリスト教です。キリスト教がフィリピンにここまで浸透した理由は、16世紀の中頃に始まった約330年間ほどのスペインの統治時代に関係があるそうです。
フィリピンのクリスマスシーズンは9月に始まります。9月からクリスマスの飾りつけが始まり、イルミネーションが点灯したり、クリスマスソングも流れたりするそうです。
このクリスマスムードは12月のクライマックスを通り越して、お正月過ぎの1月6日まで続くそうです。そのため、フィリピンのクリスマスは「世界で一番長いクリスマス」といわれています。
また、課題もたくさんあります。例えばフィリピンでは、貧富の差がとても激しく、貧しい家庭の子どもたちは鉛筆や紙などの文房具を買えず、勉強がしたくてもできないそうです。そのため、ジェニファーさんの娘さんは、学生時代から自分が使わなくなった文房具を集めて、フィリピンの小学校に寄付しているそうです。
ジェニファーさんが、現地の学校の制服やグラウンドの様子なども写真を見せながら紹介してくれたので、とても分かりやすかったです。
フィリピンの代表的なスイーツ「ハロハロ」づくりに挑戦!
中学校の教科書にも出てくる「ハロハロ」は、フィリピンの代表的なパフェのようなデザートです。ですがこの「ハロハロ」、実は日本のかき氷からインスピレーションをうけ、フィリピン風にしたデザートだそうですよ。フィリピンと日本のつながりがスイーツにもあり、驚きました。
「ハロハロ」とはタガログ語(フィリピンの公用語の一つ)で、“混ぜ混ぜ”という意味。
アイスクリームやトロピカルフルーツ、カラフルなナタデココなど、自分の好きなトッピングをかき氷とよく混ぜて食べるのがフィリピン流だそうです。
「TSUWANO BASE」は通常は中学生対象の講座ですが、せっかくの機会なので今回は高校生も一緒にジェニファーさんの話を聞かせていただいたり、「ハロハロ」をつくったりしました。
ハロハロづくりでは、始めは作り方が分からず戸惑っていましたが、最終的には美味しそうなハロハロができていました。本場のハロハロは、一番上にウベという紫芋のアイスクリームがの乗っているのですが、それを手に入れることができなかったのが残念でした。しかしながら、生徒も味に満足している様子で、笑顔でハロハロを堪能していました。
参加した生徒からは、
「フィリピンのことが知れて良かったです」
「外国の料理に興味を持ちました」
「フィリピンのデザートを教えていただきありがとうございました」
などの感想がありました。
ジェニファーさん、ありがとうございました!