- 2026/07/14
つわの学びサポート助成金プレゼンテーション審査会を開催~2プロジェクトが採択されました!




- 内谷愛



一般財団法人つわの学びみらいでは、津和野町内の高校生や卒業生たちの「はじめの一歩」となる挑戦を応援するため、活動資金を支援する「つわの学びサポート助成金事業」を実施しています。
・R8年度つわの学びサポート助成金事業についてはこちら
今年度は津和野高校生による2つのプロジェクトの応募があり、エントリーシートの提出に続いて、当財団の理事らによるプレゼンテーション審査が7月7日(火)に行われました。厳正な審査の結果、応募された2プロジェクトがともに採択となりました!
プロジェクトの概要やプレゼンテーション審査の様子を、審査員からの温かいメッセージとともにご紹介します。
1. 『とんぎり柿から始まる「わ」~輪、和、話~』プロジェクト
プロジェクト概要
津和野町にのみ存在すると言われている、先が尖った小ぶりで希少な甘柿「とんぎり柿」。江戸時代に飢餓対策として植えられ、古くから町の人々に愛されてきましたが、現在は柿の木の所有者の高齢化による生産量の減少や鳥獣被害により、消滅の危機に瀕しています。
このとんぎり柿の魅力を町内外へ伝えることで、地域を元気にし、大切な伝統を守りたいという強い想いからスタートしたプロジェクトです。
これまで活動してきた先輩たちの想いを引き継ぎ、すでにジャムやオリジナルスイーツの開発等、とんぎり柿を守るため様々な取り組みをしてきた2名の高校生が、地域の方々の協力を得ながら、とんぎり柿のさらなる認知度向上やアレンジレシピの開発に挑みます。
プレゼンテーション審査・質疑応答の様子
プレゼンテーション後の質疑応答では、現在のとんぎり柿の収穫や販売のリアルな現状と、これからの展望について活発なやり取りが行われました。
現在は町内の約10か所、地域の方のご自宅などでとんぎり柿を収穫させてもらい、ジャムなどに加工して道の駅等で販売していますが、柿のシーズンである「秋限定」の販売になってしまうことが課題とのことです。そのため、一年中とんぎり柿の存在を身近に感じてもらえるよう、今後はグッズ制作などにも挑戦したいというビジョンが語られました。



審査員からは、
「大学等と連携して『とんぎり柿』が本当に津和野の固有種なのか、正式名称や効能などを科学的に証明していけると面白い。さらに企業とも連携すれば、応募者の出身地である関東地域をはじめ、より広い市場へ届けていける大きな可能性を秘めているのではないか」
といった、未来の広がりを見据えた前向きなアドバイスが送られました。



審査員からのメッセージ
目的がしっかりしていて活動実績もあるからこそ、審査員からは、
「手段をもう一度再検討し、アイデア出しから見つめ直してみるとさらに面白くなるのではないでしょうか。応援しています!」
「やり方次第で地域との繋がりや多様な広がりが期待できる、継続性のある素晴らしい活動なので、今後の活躍を楽しみにしています」
と、さらなるブラッシュアップを期待するエールが送られました。
2. 『Local Robotics Link (LRL)』プロジェクト
プロジェクト概要
「ただの物体だったものに、自分の設計とプログラムで命を吹き込む」。
小学生の頃からの夢だった二足歩行ロボットの開発に挑み、その感動を地域の小中学生にも体験してほしいという熱い想いから生まれたプロジェクトです。
高校の3Dプリンターを有効活用し、材料費5万円という超低コストで動くオリジナルの二足歩行ロボットの設計・開発ノウハウを確立し、将来的にはそのデータをオープンにして、Chromebook等で制御可能かつ金銭的負担のない、地域の子どもたちが最先端科学を体験・学習できる場(ロボット教室)の創出を目指します。
プレゼンテーション審査・質疑応答の様子
質疑応答では、非常に夢のある内容の一方で、その計画の難易度の高さやスケジュール感についても深く掘り下げられました。応募者自身も、目標に対してスケジュールがかなりタイトであることは十分に自覚していると回答。現在は高校の先生に相談しながら進めているとのことでした。
これに対して審査員からは、
「タイトな計画だからこそ、一人で抱え込まずに手伝ってくれる人を探したり、周囲を巻き込んだりしていくことがとても大切。地域にはプログラミングなどの専門知識を持って協力してくれそうな大人たちがたくさんいるし、つわの学びみらいのコーディネーターが間を繋ぐこともできる。ぜひどんどん周囲を頼って、人を巻き込む力もここで身につけてほしい」
とアドバイスが送られました。



審査員からのメッセージ
将来はロボット技術者になりたいという熱い想いや、ものづくりへの強いこだわりが真っ直ぐに伝わる素晴らしいプレゼンテーションでした。審査員からは、
「大変意欲的な提案で、その強い意志と将来性にとても期待しています」
「スケジュール通りに進めるのが難しくなった時こそ周囲のサポートを受け、丁寧に進捗管理をしていってほしいと思います。たとえ一度失敗したからといって諦めず、ぜひこの挑戦を成功させてください!」
と、熱い激励の言葉が寄せられました。



踏み出した「はじめの一歩」を全力で応援します!
今回採択された2つのプロジェクトについては、令和9年(2027年)2月頃に、それぞれの成果や学びを報告してもらう予定です。
挑戦の道のりにおいては、最初からすべてがうまくいくとは限りません。むしろ、失敗や思い通りにいかないことを経験し、その中で「どうすればよくなるか」を試行錯誤することこそが、大事な学びとなります。
自らの意志で「はじめの一歩」を踏み出したみなさんを、つわの学びみらいは全力で応援します。高校生たちのこれからの挑戦と成長を、温かく見守り応援していただけますと幸いです。


