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立川志の彦さんが日原で落語会を開催する理由とは!?

  • 白石邦広
  • 白石邦広

先日ホームページにて、12/2(土)開催の「立川志の彦 落語会in日原」のお知らせを掲載しましたが、なぜ立川志の彦さんが?日原で??と疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は、その理由をご紹介します。

 

・立川志の彦さんwebサイトはこちら

 

 

 

志の彦さんの強い希望が落語会開催へ

 

今回、日原での落語会開催に至った背景には、まず、志の彦さんご自身の「できるだけ多くの津和野町の皆さま方に落語を楽しんでいただきたい」という強い希望がありました。

 

遡ること今年8月中旬に「グラントワ×つわの学びみらい」で実施した『イワミ・アート・ラボラトリー』に、志の彦さんがアーティストとして参画くださったことがきっかけです。

 

3年計画で実施している『イワミ・アート・ラボラトリー』では“あなたとわたし”というテーマを掲げており、2年目である今年は“あなた”について想像を膨らませる取り組みにしたいと考えました。

 

・1年目の取り組みについてはこちら

 

 

 

 

町内の中学生が5・7・5・7・7のウタをつくるワークショップを開催

 

そこで、8月21~23日に、津和野出身の画家・安野光雅氏の「あの山のむこうを想像する」という言葉に着想を得て、津和野町の中学生がまだ見ぬ“あの山のむこう”をアーティストと共に想像し、5・7・5・7・7のウタをつくるというワークショップを企画しました。

 

津和野町内に2か所のワークショップ会場を設け、同時に進行するそれぞれの会場に中学生に参加してもらいました。そしてその内の1会場を立川志の彦さんにご担当いただきました。

 

 

志の彦さんによるワークショップでは、まず最初に志の彦さんが生徒たちに落語を披露し、落語を通して生徒たちが志の彦さんのことを知る(=相手のことを知る)ことからスタートしました。

 

その後、生徒たちは自身の喜怒哀楽、特にどのようなことで自分の感情が動いたか、自身の感情の機微について考え、それを取り入れた新作の落語をつくり、披露しました。

 

志の彦さんと生徒たちと、それぞれの想いや感情を書き出しました

 

 

 

落語づくりを通して“想像すること”について経験を重ねる

 

落語をつくるということは、

 

「いかに自身の感情に対して聞き手に共感してもらうか」

 

を想像して物語を構成することでもあり、すなわちそれは、

 

「相手の頭の中を想像しながら話をつくる行為そのもの」

 

です。

 

 

つまり、物語を伝えるためのディテールについて考えることは、“あなた”について想像を膨らませることを意味します。

 

 

生徒たちは新作落語をつくる過程を通して、自然と“想像すること”について経験を重ねることができました。そのような経験を踏まえ、生徒たちは“あの山の向こう”を想像してウタをつくりました。

 

日常生活においてこのような経験は簡単にできることではありませんし、また、志の彦さんという個性や人生経験を持ったアーティストと出会うことも中々ないことだと思います。

 

立川志の彦さん

 

 

 

もっと多くの津和野町のみなさんに落語を楽しんでもらいたい!

 

今回、「次は、できるだけ多くの津和野町の皆さま方に落語を楽しんでいただきたい」という志の彦さんのご希望があり、落語会を開催することになりました。

 

8月のワークショップは夏休み中に開催されたこともあり、少数の中学生の参加のみでしたが、今回はできるだけ多くの津和野町民の皆さまに立川志の彦さんという落語家をご体験いただければと思います。

 

常に周囲の人を楽しませよう、笑わせようと想像し続け、落語という道を精進している立川志の彦さんによる語りは他では得ることができない体験となるはずです。

 

 

みなさん、ぜひ12月2日(土)開催の「立川志の彦 落語会in日原」へお越しください!

・「立川志の彦 落語会in日原」の詳細はこちら

 

この記事を書いた人
白石邦広
コンソーシアム (マネージャー)
白石邦広
生まれは米国、育ちは日本・タイ・米国です。子どもの頃に引越しを繰り返したせいか、いつも“一歩引いた場所から観察する”ことが身についています。新しい出会いや刺激を求め、数年おきに仕事・生活環境を変えてきました。津和野町に来る前は、日本に加え、インドネシア、ブータン、ボスニア・ヘルツェゴビナという国々で仕事をしました。今の仕事はコンソーシアムマネージャー。子ども4人の6人家族、いつまでも身軽でいたいです。 津和野町と言えば木部、最高です。