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ツコウ1年生の総合的な探究の時間で、様々な人や体験と出会う講座「ブリコラージュゼミ」の第2回を実施しました!

  • 瀬戸里奈
  • 瀬戸里奈

7月16日(火)に、ツコウ1年生の「総合的な探究の時間」にて、今年度2回目となる『ブリコラージュゼミ』を実施しました。

 

“ブリコラージュ”はフランス語で”日曜大工”という意味で、「今、ここにあるもの」を活用し組み合わせて、高校生に届けるという思いが込められています。

 

津和野町のひと・もの・こととの出会いを通じて、高校生は自分自身がどんなことに興味関心があるのかを探すこと・気づくことを目的としています。

 

町内の方に講師となっていただき、ご自身の好きなこと、得意なこと、考えていることなどを高校生に伝えていただきます。

 

〇第1回(6月6日)ブリコラージュゼミの紹介ムービーはこちら

 

 

 

〇第1回(6月6日)ブリコラージュゼミの記事はこちら

 

 

 

ツコウの「総合的な探究の時間」T-PLANとは?

 

津和野高校(ツコウ)では、「やってみたい」を「やってみる」ことを大切にし、「総合的な探究の時間」をT-PLANという名前で一貫したプログラムとして設計・運営しています。

 

・ツコウの「総合的な探究の時間」の全体像についてはこちら

 

 

1年生では、『さがす』をテーマに、「気になる!」「やってみたい!」など、自分の心がときめくものを探していきます。

 

ツコウの”探究”3STEP

 

 

 

全7講座から気になるもの・興味のあるものを選んで受講

 

今回のラインナップは下記の7講座です。

高校生は、それぞれ希望の講座を選び、町内各所で受講しました。

 

1.壁を登る~スポーツクライミングにチャレンジ!~

2.呉服屋さんで浴衣の着方体験

3.整体師に教わる「歩き」を通して、昔の日本人の身体カン(観・感・勘)に触れる教室

4.橋の模型をストローで作ってみよう!

5.知ったら沼!おもしろコーヒー講座

6.”手”で考える食~豆腐作り~

7.可視化の力を体感する。

 

各講座の内容と生徒の感想をご紹介します。

 

1.壁を登る~スポーツクライミングにチャレンジ!~

2030年国民スポーツ大会のスポーツクライミング競技が津和野町で開催されることもあり、スポーツクライミングに取り組む人が町内にも増えています。

実際に体験し、スポーツクライミングの楽しさを感じました。

 

生徒の感想

色々なコースを試行錯誤して、苦労して成功したときはとても達成感を得ることができた。」

 

「どうしたら軽く登れたり、飛んだりすることができるのか気になったので、またチャレンジしてみたい。」

 

体も頭も使いながら、高さと速さに挑戦!

 

 

2.呉服屋さんで浴衣の着付け体験

津和野町内の歴史ある呉服屋さんで、浴衣の着付け体験を行い、本町・殿町通りを歩きました。

浴衣の歴史や選び方のポイント、作法などのレクチャーもしていただきました。

 

生徒の感想

「先生の浴衣と帯の組み合わせが爽やかな印象で、組み合わせだけでコロコロと印象が変わるのがオモシロイと思った。」

 

「普段あまり経験する機会のない着付けを、私たち高校生などの次世代を背負っていく人たちが繋げていくべきだと考えた。」

 

講師の方の和服への思いを知ることができました。

 

 

3.整体師に教わる「歩き」を通して、昔の日本人の身体カン(観・感・勘)に触れる教室

普段あまり深く考えることなく行っている「歩く」という行為ですが、身体への意識の持ち方ひとつで感覚がガラッと変わります。

整体師の講師から教わり、実際に歩いてその違いを体感しました。

 

生徒の感想

「普段の歩き方よりも、教えてくださった歩き方や走り方のほうがやりやすく、疲れもたまらないことが体感できた。」

 

「失敗してもやめずに続けると、失敗はただの経験になるというお話を聞いて、これは何をするにも通ずると感じた。」

 

体の仕組みを知り、感覚の違いを通して学びます。

 

 

4.橋の模型をストローで作ってみよう!

建物をデザインするためには、建物がどう立っているのか構造を考える必要があります。重たい床をどう支えるか、大きい壁が倒れないようにどう立たせるか、地震でも倒れない家をどう建てるか。

模型を使ってシミュレーションしました!

 

生徒の感想

丈夫にすることを考えるだけではなく、デザインのことも考えながら作っている建築士やデザイナーは本当にすごいなと感じた。

 

普段授業で習う図形や物理などの内容は、将来こういったところで活きてくるとわかったし、建築の内側を知ったり考えることができてとても興味が湧いた。

 

グループでアイデアを出し合い、より良い橋を目指して作りました。

 

 

5.知ったら沼!おもしろコーヒー講座

コーヒーって実はものすごーく長い歴史があり、ものすごーく奥が深い飲み物。知れば知るほど興味深い。そう、いわゆる『沼』です。

カフェ店員の講師から教わり、自分でコーヒーを淹れて飲み、その深さと面白さを体験しました。

 

生徒の感想

豆の種類でコーヒーの味が酸っぱかったり、深みがあったりした。焙煎方法で味が変わることを知って驚いた。」

 

「講師の方のお話を聞いて、僕も好きだなと思えることを仕事にしたいと改めて思った。」

 

飲み比べだけでなく、歴史やコーヒー豆農家さんが抱える問題についても学びました。

 

 

6.”手”で考える食~豆腐作り~

「今、ここ」を感じ、五感で感じるレシピのない学びの場。津和野町の食材を生かした独創的な料理で人気を集める講師から、今回は豆腐作りを学びました。

 

生徒の感想

豆腐を作った場所は、ツコウ3年生が改装を手伝ったそうで、高校と地域のつながりを感じた。」

 

「何度でも挑戦できるから失敗も楽しいし、失敗した時のほうが美味しいこともあると感じた。」

 

講座には講師だけでなく、地域の方々も参加してくださいました。

 

 

7.可視化の力を体感する。

グラフィックレコーダーとしても活動する講師に教わり、様々な方法で可視化の力を体感しました。

自分の気持ちや考えていることを整理してみたい、わかりやすく人に伝えてコミュニケーションを楽しむ方法を知りたいと考えている生徒が参加しました。

 

生徒の感想

「普段考えていることを絵などで表現してみることで、自分の中で少し整理ができたので、アウトプットしてみることも大事だなと感じた。」

 

「今の自分が、半年後どのようになっていたいのか、そのために何が必要か、深く考えていきたい。」

 

自分の心、周りの人の心、両方と向き合う時間に。

 

 

 

ブリコラージュゼミでの体験を通して、自分の感情が揺さぶられたり、考えを巡らせた瞬間が、一人ひとりにあったようです。

 

この体験が、日々の学びや探究につながったり、将来の選択肢を広げることにつながっていくことを期待しています。

 

そして、今年度3回目のブリコラージュゼミは11月に実施する予定です。

 

おとなの「好き」や「得意」を高校生の学びにつなげる中で、高校生と関わることがおとな自身の学びにもつながると考えています。

 

講師となってくださるおとなの方も引き続き募集しております!ぜひお声がけください。

この記事を書いた人
瀬戸里奈
教育魅力化コーディネーター
瀬戸里奈
生粋の東北育ちです。岩手県にある製造会社での事務員を経て、津和野へ移住しました。 事務員の傍ら、NPO法人が主催する小学生向けのイベントにスタッフとして参加。子どもたちが主体的に行動し変容していく姿と、その環境をまちの企業含めた大人たちが創っていく姿に感銘を受け、地域で行い可能性を広げる教育について考えるようになりました。 音楽が好きで、吹奏楽を6年間やっていました。インドア派でしたが、津和野は自転車で走りたくなる街並みで、いろいろな場所を開拓していきたいです。