ニュース

news

鷲原八幡宮秋祭りを津和野高校の寮生が見学に行きました

  • 中村 祐美
  • 中村 祐美

11月18日(土)に、津和野町にある鷲原八幡宮の秋祭りにて、「暴れ神輿(みこし)」の奉納が行われました。

 

「暴れ神輿」とは、神輿の担ぎ手が薪を焚いた「迎え火」を蹴散らして火の粉を上げる伝統行事だそうで、わっしょい!というかけ声とともに神輿を担ぎながら火の中に飛び込んでいく、大迫力の祭事です。

 

現在ツコウ生15名が寮生活をしている津和野町交流センター「ひまわり」(以下「ひまわり」)のある川丁地区では、近くの空き地が御旅所となっていて、そこでも「暴れ神輿」が見られるとのことで、ひまわりで生活している高校生8名が見学に行きました。

 

 

天満宮の祭神・菅原道真を喜ばせるためとされる暴れ神輿は迫力満点!

 

 

 

生徒たちは、迎え火の中に入っていく「暴れ神輿」に圧倒された様子でした。

 

暴れ神輿に心奪われ、次の御旅所まで神輿と一緒に歩いた生徒、

お振舞い(神輿の途中で休憩をした際に、接待やおもてなしをすること)のお手伝いをしたり、地域の方たちと一緒に最後まで食事をしたりして楽しんだ生徒、

地域の方が連れていた犬と仲良くなりずっと抱っこしていた生徒など、

それぞれが興味のある分野での関わり方を存分にして過ごした一日となりました。

 

「暴れ神輿」の見学に行った生徒の感想をいくつか紹介します。

 

「あんな命懸けの危ない祭りだと思いませんでした。火の中に入っていくお祭りは他でも見たことがありましたが、津和野にもあるんだとびっくりしました。

 

「火の中に入っていく姿は勇者みたいでした。祭りの最後の奉納まで見届けたくて、寮の舎監さんに電話をして、帰るのが遅くなることについて許可をいただきました。お神輿をしているときは賑やかでしたが、奉納の際はシーンと厳かな雰囲気になって見入ってしまいました。来年もぜひ参加したいです。」

 

「お振舞いではいろんな料理を食べられて嬉しかったです。寒い中だったので、温かいものを食べられてほっとしました。お振舞いを食べるのは担ぎ手優先だと思っていましたが、地域の方が『食べて食べて!』と声をかけてくれて、お腹いっぱい食べました。」

 

「神輿も急遽、道中担がせてもらったり、うちわを仰ぐコツを教えてもらったりしてすごくわくわくしました。まちの人ともたくさん交流できて面白かったです。」

 

 

私たちコーディネーターがあらたまった「場」を設定しなくても、生徒とまちの方々が出会うきっかけさえあれば、そこから自然と関わりが生まれ、その場にいる人とどんどん繋がっていくことを再確認した日となりました。

 

また、すばらしい文化や伝統行事が多くある津和野町は、まさに「まち全体が学びの場」。

このすばらしい環境を活かせるようなきっかけづくりにこれからも取り組んでいきたいと思います。

 

 

足で火を消した後の焚き火。生徒たちは最後まで地域の方とご飯を食べたりおしゃべりしたりして過ごしていました。

 

 

この記事を書いた人
中村 祐美
教育魅力化コーディネーター (寮生・下宿生担当)
中村 祐美
静岡県出身。児童養護施設に10年勤めた後、森のようちえん研修生、一時預かり専門託児所保育士を経て現職に流れ着きました。「山のこども園うしのしっぽ」の保育士とコミュニティナースもしていて、津和野の幼児〜老年期までを覗き見しています。ここ数年のテーマは、“お互いを尊重し合うこと” ”共感と対話のある生活“”やりたさと納得感”です。趣味は積ん読(つんどく)と、小川の水路を整えること。友達と「つわのホイスコーレ」を主催しています。