- 2024/05/07
ツコウ生の活動紹介~『人巡りサイクリングツアー』小俣真央さん(2年生)
- 中村 祐美
3月24日(日)に、津和野高校(ツコウ)1年生(当時)の小俣真央さんが、津和野町の観光ブランド”津和野体験Yu-na(ゆうな)“のご協力のもと企画した「人巡りサイクリングツアー~一緒に地域の人に会いに行こう〜」が実施されました。
〇ツアーの概要紹介や企画した小俣さん、そして津和野観光ブランドYu-na岡野さんのツアーへの想いを紹介した記事はこちら
当日は午前、午後の各ツアーに1組ずつの参加があり、中学生からは
「地域の方の思いが伝わった」
「入学前に地域の方と繋がれて安心した」
等の感想をいただきました。
また保護者の方からは
「津和野町での生活の様子がわかって安心できた」
との感想をいただき、とても好評でした。
ツコウには、つわの学びみらいの教育魅力化コーディネーターが複数名関わっており、高校生のやりたいことのサポートや、総合的な探究の時間の設計等に、高校の先生と協力して取り組んでいます。
小俣さんが自身の「やってみたい!」に挑戦した感想をご紹介します。
ツアーのテーマは『津和野の楽しみ方』
これから津和野高校に入学される皆さんに、津和野はどんな町か、どんな人がいるのか知ってもらいたくてこのツアーを企画しました。
そして、ツアーを通して少しでも津和野町での生活への不安を取り除き、安心して入学してもらえるようにという願いもありました。
なぜなら、私自身、津和野高校に合格した後、知り合いのいない町で誰を頼っていいのか、親元を離れての生活が不安で仕方なかったからです。
そのため、津和野に来た当初は、寮でぼーっと過ごすことが多かったです。
しかし、だんだん地域に出るようになってからは、自分が安心できる地域の大人の方と出会うことができて、津和野町での楽しみ方が少しずつわかってきました。
そんな私自身の思いがあって、どうしてもこのツアーを実現したいと思いました。
しかし、0からツアーを組み立てるのはとても苦労しました。
普段の勉強・部活・寮の生活に加えての活動だったので、時間が全然足りなくて大変でした。
また、宣伝にも苦労し、どうしたら人を惹きつけるチラシになるのか、できたチラシでどう宣伝すれば良いのかわかりませんでした。Yu-naの岡野さんや教育魅力化コーディネーターの方に相談しながらなんとか活動を進めましたが、試行錯誤の連続でした。
だから、ツアーに午前一組、午後一組の予約をいただいて、ツアーを開催できるとなった時は、安心感と、申し込んでもらえた嬉しさでいっぱいでした。
その一方で、本当に私がガイドできるのだろうか?と不安な気持ちもありました。
臨機応変に対応しながら、みなさんとともにつくり上げたツアー
当日はあいにくの雨となり、サイクリングツアーではなく、ウォーキングツアーに変更して行いました。
歩いている時、ツアーのテンションを下げないようにするため何か喋らなければいけないと難しく考えていましたが、日常会話をしたり、参加者の方から話しかけていただいたりと、ウォーキングツアーだからこそのコミュニケーションを楽しむことができました。
また、このツアーに地域の人として協力していただいたみなさまも、とても熱のこもったお話しをしてくださいました。そして私自身、ツアー中はずっと緊張していましたが、最初と最後にこのツアーに込めた思いを自分の言葉でしっかりと伝えることができました。
人と人との繋がりを大事にしている津和野町だからこそ挑戦できた
私はツアーの行程を決める時、津和野町でどんな人に出会ってきたかを振り返ってみました。まだたった1年ですが、たくさんの地域の方と出会い、一緒に楽しみ、支えてもらい、とても濃い時間を過ごしていることに改めて気づきました。
そしてそれはきっと、今まで地域の方々が繋がりを大事にしてきたからこそ、そこに私も混ざることができたのだと思いました。
これからも地域の方との繋がりを大事にし、津和野町でたくさんの挑戦をしてみたいと思います!
また、今回ツアーのガイドをしてみて、自身の力不足を感じる場面が多々ありました。もっともっと、ガイドできる範囲も増やしたいし、参加者の方と気軽にコミュニケーションをとれるガイドになりたいと思いました。
今後もこのようなツアーを、ツコウのオープンスクールで行う予定なので、改善点を活かしながらガイドの上達に向けて頑張ります!
今回のツアーに協力していただいた津和野体験Yu-naさん、教育魅力化コーディネーターのみなさん、先生方、地域の方々、本当にありがとうございました。そして、ツアーに参加してくださった新入生と保護者の方がいてくれたおかげで、初めてのガイドの機会を得ることができました。ありがとうございました!!
入学当初から、「観光に関わりたい」「地域の方と関わりたい」といつも話していた小俣さん。地域の方のご協力もあり、どんどん活動範囲を広げています。
小俣さんは、決して目立つタイプではなく、人に話しかける時も「今、声掛けてもいいですかね…」とドキドキしている姿をよく見かけます。
やりたいことをやる中にも、苦手だったり、緊張する場面はたくさんあると思いますが、それでも小俣さんは、やりたいことの実現に向けてチャレンジしています。
そして私たち教育魅力化コーディネーターは、そんな生徒たちの背中を「いいね!」と見守り、これからも応援していきます。