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地域の大人が講師に~津和野高校の体験講座「ブリコラージュゼミ」を実施しました!

  • 牛木 力
  • 牛木 力

6月11日(木)に、津和野高校1年生の総合的な探究の時間にて、今年度1回目となる「ブリコラージュゼミ」を実施しました。

 

“ブリコラージュ”はフランス語で”日曜大工”という意味で、「今、ここにあるもの」を活用し組み合わせて、高校生に届けるという思いが込められています。津和野町のひと・もの・こととの出会いを通じて、自分自身がどんなことに興味関心があるのかを探すこと・気づくことを目的としています。

 

地域の方に講師となっていただき、ご自身の好きなこと、得意なこと、考えていることなどを高校生に伝えていただきます。

  

 

ツコウの「総合的な探究の時間」T-PLANとは?

 

津和野高校(ツコウ)では、「やってみたい」を「やってみる」ことを大切にし、「総合的な探究の時間」をT-PLANという名前で一貫したプログラムとして設計・運営しています。

 

・ツコウの「総合的な探究の時間」リーフレットはこちら 

 

 

1年生では、『さがす』をテーマに、「気になる!」「やってみたい!」など、自分の心がときめくものを探していきます。

 

 

 

 

全9講座から気になるもの・興味のあるものを選んで受講

 

ブリコラージュゼミのラインナップは下記の9講座です

 

 

 

 

 

高校生は、それぞれ希望の講座を選び、町内各所で受講しました。

 

1.つわの暮らしの楽しみ方@畑迫

2.お寺でマインドフルネス

3.森林・林業・木材産業の世界

4.ボルダリング

5.星と宇宙

6.ゆかたと和文化「継ぐ」

7.My Cha ワークショップ

8.左鐙で出会う山・川・人の暮らし

9. 石見神楽に魅せられて

 

講座の内容と生徒の感想を紹介します。

 

 

 

1.つわの暮らしの楽しみ方@畑迫

畑迫地区の持続可能な地域づくりを目指し、交流拠点「ほたるの宿」などを運営する“畑迫小さな拠点づくり事業事務局“の青木さんを講師にお迎えしました。自分たちで創る「まち暮らし」の楽しみ方を学び、これから3年間の津和野での生き方・暮らし方のヒントを探る講座となりました。

 

 

 

生徒の感想

「畑迫のために活動している人々に尊敬の意を抱いた」

 

「現在の畑迫の状況について知ることができた。イベントもたくさん実施されているので今後参加してみたい」

 

「どの地区でも高齢化が進んでいることに改めて気づいた。宿舎が100年も維持されていることは驚きだった。高齢化が進んでも地域の交流を大切にしている姿に感銘を受けた」

 

 

 

 

2.お寺でマインドフルネス

津和野の歴代藩主たちの菩提寺でもあり、森鷗外も眠る永明寺をお借りし、町内在住のヨガ講師によるヨガや永明寺の住職による坐禅の講座を行いました。

 

   

 

 

生徒の感想

「坐禅をすることで、自分が普段いかに落ち着きがないかや、どんな事を考えているのかを知ることができるとわかった。日本の歴史に興味を持ったことがあまりなかったけれど、お寺の中を案内していただいて、庭園や部屋の作りにも意味がある事を知り面白いと感じた。もっと知りたいと思った」

 

「坐禅やヨガをすると、心がスッキリした。今回の講座で坐禅を体験するまでは、しようと思ったことがなかったけれど、やってみてすごく楽しかった。やったことがなくてもやってみると楽しいことはたくさんあると気づいたので、いろいろなことに挑戦してみたい」

 

 

 

 

3 森林・林業・木材産業の世界

木が生まれて成長し、切り倒されて木材となるまでの仕事の過程を知り、その一部を体験しました。座学や現場見学に加え、チェーンソーなどの機械も実際に使用しながら林業について学びました。

 

 

 

生徒の感想

 「林業の仕事はきついと思っていたが、技術の導入などにより効率的に作業を進めていた。木を切るということを簡単そうにやっていたが意外と難しかった」

 

「人の手で木を切る大変な作業というイメージを覆すように、機械化が進んでいて驚いた。実際の操作体験を通して体の負担が少ないことを実感し、体力に自信がない人や未経験の人でも挑戦しやすくなっていると感じた」

 

「チェーンソーや機械を使って木を切るという、人生で一度体験できるかできないかということをさせていただき、感謝している」

 

 

 

 

4.ボルダリング

2030年に島根県で開催される「国民スポーツ大会」では、スポーツクライミング競技の会場が津和野町に決定しました。町ではボルダリングの普及や住民の健康増進を目的に、町内数か所へクライミングウォールを設置し、気軽に体験できる環境づくりを進めています。今回は、大会に向けた町の取り組みについてお話を聞いたあと、実際にボルダリングで体を動かす講座を実施しました。

 

 

 

生徒の感想

「頭も使うので難しかったが、とても楽しかった!指や腕が疲れない登り方や、万が一落ちても安全な体勢、登るルートなどをじっくり考えながら挑戦した」

 

「ボルダリングは楽しいうえに、健康にも良いことを知った。普段は使わない筋肉や握力を刺激される感覚があり、腕の力だけに頼るのではなく、足の力や握力をうまく活かして登るコツを知ることができた」

 

 

 

 5.星と宇宙

「鮎とわさびと星」のまちとして知られている日原地区。今回はにちはら天文台を訪れ、ハワイにある世界最大の「すばる」望遠鏡に形も方式もまねてつくられた口径75cm(経緯儀式)反射望遠鏡を通して、星と宇宙について学びました。

 

 

 

生徒の感想

「想像を上回る体験ができて、星や宇宙について更に興味が深まった。普段から展望台を利用して、人生で一度きりしか見れない星がみたいと思った」

 

「地球は宇宙に比べて小さく比べ物にならない存在、宇宙は無限大だと感じた。まだまだ知られていない星がたくさんあるからもっと知りたい」

 

 

 

 

6.ゆかたと和文化「継ぐ」

呉服屋さんを代々営まれているささやさんのおうちを訪ね、ゆかたを選び、自分で着つけができるように教えていただきました。和の文化、受け継ぐということ、文化を大切に守り残してきた津和野の人々の暮らしや想いに触れる時間となりました。

 

 

 

生徒の感想

「浴衣には私が知らなかった歴史がたくさんありとても興味深かった」

 

「もっと多くの人に浴衣の魅力について知ってもらいたい。日本だけでなく他の国の人達にもこの魅力を知ってもらいたいと思った」

 

「今回の講座で自分一人で着れるようになってきたので、夏祭りでは一人で着れるか挑戦してみようと思う」

 

 

 

 

7.My Cha ワークショップ

津和野町には「ざら茶」と呼ばれるお茶を飲む文化があります。今回は上領茶舗を訪れ、好みの味や体調の悩み、飲む時間帯に合わせたオリジナルブレンドを作成しました。お茶の味わいや効能を活かすワークショップを通じ、奥深いお茶の世界を体感しました。

 

 

 

生徒の感想

「講師の方がお茶が好きなのがひしひしと伝わってきた。好きなことを仕事にできて楽しそうだと思った」

 

「普段何を飲んでいるか聞かれ、よく考えてみると寮に入ってから忙しくて水かコーヒーしか飲んでおらず、好きなお茶も飲めないくらい自分は余裕がなかったんだと気づいた。また、普段お茶は水分補給としての側面が大きく、効能や風味で選ぶことはあまりないので、お茶を選んでみるのも面白いと思った」

 

 

 

 

8. 左鐙で出会う山・川・人の暮らし

左鐙の魅力に惹かれて東京から家族で移住し、林業や鮎漁をして暮らしている方と、原木しいたけのコマ打ちを体験しました。左鐙の自然や人とのつながりを感じながら、高津川の天然鮎の塩焼きを味わいました。

 

 

 

生徒の感想

自然の中で自分で野菜を作ったり、川で魚を釣ったりする自給自足の生活は大変だけど、いいなと思った」

 

「自然の中で地域の方々(仲間)といっしょに交流をしながら作業をすることは思っていた以上に楽しくて充実していた。鮎の釣り方や左鐙の歴史などについてもたくさん教えていただき、新しい知識を多く得ることができた。田舎の暮らしも悪くなくて、自然の匂いもとても好きで、景色もとてもいいなと思った」

 

 

 

 

9. 石見神楽に魅せられて

日本遺産にも認定されている伝統芸能「石見神楽」について理解を深めました。津和野町で神楽を継承し魅力を発信している宅野さん(つわの学びみらいのコーディネーターでもあります!)を講師に迎え、大蛇の演目体験や神楽面の絵付けに挑戦しました。体験を通じて、地域に根付く石見神楽の奥深さを肌で感じました。

 

 

 

生徒の感想

「一生懸命自分の好きなことに向き合ってる人はかっこいいと思った」

 

「『好きなこと』を仕事にするのも、一つの生き方だと感じた。人と人とがつながり、地域が一つになるところに石見神楽の良さがあると思った。神楽は、身近にある素材や技術を使いながら新しい表現を作ってきた。今あるものを組み合わせて、新しい価値を生み出す大切さを学んだ。石見神楽は人々が身近にある技術や素材を活かしながら、新しい表現を生み出してきた」

 

 

 

今回のブリコラージュゼミでは、まち全体を学びの場にし、自分の興味関心をまちやひとと重ねて体験する時間を通して、自分の感情が動いたり、地域の知らない一面に出会う機会となりました。また、おとなの「好き」や「得意」を高校生の学びにつなげる中で、高校生と関わることがおとな自身の学びにもなると考えています。

 

この体験が、自分と津和野というまちの接点をみつけ、3年間の津和野での暮らしやまなびを自分ごとにして、楽しんでいく姿につながっていくことを願っています。

 

この記事を書いた人
牛木 力
教育魅力化コーディネーター
牛木 力
津和野町は大好きなまちで、ここに住めているだけでまず幸せです。H28年に津和野に出会うまでは、アメリカで、都市計画家が作る高校生向けプロジェクト型学習のプログラムに参画し、R2~5年度は、山形にある東北芸工大(コミュニティデザイン学科)で教員をしながら、新しい学びのあるべき姿を模索しました。今は世界最大の社会起業家ネットワーク、Ashokaの活動にも従事しています。日々、つわの学びみらいのメンバー、高校生、学校の先生、そして地域の志ある仲間と探究を続けています。