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12/7(木)に津和野高校1年生の総合的な探究の時間で「トークフォークダンス」を実施しました

  • 筌場 彩葵
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12/7(木)に津和野高校1年生の総合的な探究の時間で、第7回目となる「トークフォークダンス」を実施しました。

 

〇トークフォークダンスとは?

京都で生まれ福岡県福津市の中学校で発展した話し合いの手法です。子どもとおとなが一対一で向かい合って座り、数分間語り合います。

フォークダンスのように相手を交代しながら会話していく中で、さまざま出会いや気づきが生まれます。

 

 

 

津和野高校では7年前から、コミュニケーション能力の向上や、多様な人と対話することの楽しさを体感してもらうことを目的に実施しています。

また高校1年生の時に地域のおとなの方と接する機会をたくさん設けることで、探究活動(マイプロジェクト)のきっかけと幅を広げています。

 

 

高校生にとっては「身近なところに、自分の可能性を広げてくれる人や場所がある」ということに気づくきっかけとなることを期待し、ご参加いただくおとなの方にとっては、今の高校生の生の声に触れ、対話する場を楽しんでもらえたらと思っています。

 

 

今年も平日の開催にも関わらず、20代から80代まで約70名のおとなの方が参加してくださいました。

 

 

提示されるテーマに沿って数分間語り合います

 

また、今回のトークフォークダンスの進行は、毎年司会を担ってくださっている地域の有志団体「思うは招こう会」の方々と、高校教員がタッグを組んで進めました。

こちらの掛け合いも楽しんでいただけたのではないでしょうか。

 

 

高校の教員(写真左)と思うは招こう会の方(写真右)がタッグを組んで司会

 

 

参加した高校生からは、

「友達に相談したりしてもなかなかわかってもらえないことなどをおとなの人に話すことができました。自分のコミュニケーション能力の向上にもなったし、色々な人の意見を聞くことが出来ました。改めてそれぞれの違う意見があることの面白さがわかりました」

 

「悩みがあるのは子どもだけじゃなくておとなにもあるし、そういうときに支えてくれる友達がいることは大切だということに気づけました」

 

「ある方と、人との付き合い方について話して、確かに!と思ったし、最近人間関係で悩んでいたが心が軽くなりました」

 

「私たち子どもでは見れないような世界をとても多く聞かせてもらい、人生の糧になると共に、とても楽しい時間になりました。少しおおぐちかもしれませんが、今回お世話になった大人の方々を将来支えられるよう、頑張りたいと思います!!!」

 

といった感想がありました。

 

 

 

 

おとなの方からは、

「高校時代を思い出して楽しかった。津和野が楽しいと言ってくれて感謝がいっぱいです」

 

「高校生と話せるのかなと少し不安もありましたが、多くの高校生とお話して元気をもらいました」

 

「この時代の高校生が何を考えているのか興味がありましたが、自分の若い頃とちっとも変わっていないことに嬉しく、親近感を感じました」

 

「自分の感覚と違う人と話すことはすごく楽しいと改めて感じた」

 

といった感想がありました。

 

 

 

 

高校生とおとなの方が、お互いに刺激を与えあう素敵な機会になったようです。

 

また、トークフォークダンス後におとなの方に回答いただいたアンケートでは「高校生と一緒にやってみたいこと」として、

 

「津和野の盆踊りを若い人たちと広めてみたい」

 

「スポーツを一緒にやってみたい」

 

「地域のイベントに参加してほしい」

 

「バザー等で器具が必要なときは貸し出しできます!」

 

など、さまざまなしてほしいこと・できることのアイデアを寄せてくださいました。

 

これからも、高校生と地域の方が関わり合える機会を、授業内外にて創っていければと思います。

ご参加くださった地域のみなさま、本当にありがとうございました!

 

この記事を書いた人
筌場 彩葵
教育魅力化コーディネーター (高校担当)
筌場 彩葵
兵庫県淡路市出身。幼少期に周囲と馴染めなかった経験から「”普通”ってなんだろう?」というテーマを抱くようになりました。大学時代に多様な学びの場づくりやファシリテーション、NVC(非暴力コミュニケーション)などを探究し始め、大学卒業後は教育関係のNPO等で、不登校・就職に不安がある・保護者に頼れない・性的マイノリティである、など多様な背景のある子ども・若者のサポート活動に携わってきました。相手を否定せず、感情や想いに寄り添うことを大切にしています。